...第一義の生活に於いて、俺のやうに鈍根な、俺のやうに迷執の多い人間は他にあるまいと思はれるほど、俺は惑つて、困つて、ひつかゝつて、進み兼てゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...パイオニヤアは彼等の進みゆく道の如何に険悪であるかを自覚してゐた...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...この川原を斜めに右方に進み...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...迂回(うかい)して庭から森の方へと進みました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...之に依つても人類が今如何なる方向に進みつゝあるかと云ふ事だけは多少明かに知る事が出来やう...
丘浅次郎 「人類の将来」
...東岸に沿つて南へ進みましたが...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...そしてついに穴の底まで掘り進み...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...札売る方に進み行きし時...
永井荷風 「舞姫」
...つねに余裕(よゆう)を貯(たくわ)えておいてこれを種(たね)として進みたいと思うのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...お進みなされ御婦人方...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...思はず翼でもあるものゝやうにスラスラと爪先立つて酒場の真中に進み出ると...
牧野信一 「歌へる日まで」
...また馬を乗り下げた謙信が馬勢を付けて進みきたりヤッ...
正岡容 「小説 圓朝」
...そっちへ進みましたがどうしたのか足がうごきません...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...少し進み過ぎて仕事が細かくなり弱くなってきた恨みさえあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ただあの茫洋(ぼうよう)たる青海原(あおうなばら)に突き進み...
柳田国男 「海上の道」
...そういう世の進みには頓着せぬ人々が...
柳田国男 「雪国の春」
...「それでは……これで……お暇(いとま)を……この御恩は死んでも……」「アラマア……」眉香子は追いかけるように二、三歩進み出た...
夢野久作 「女坑主」
...この人は矢代の方へ進み出ると...
横光利一 「旅愁」
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