...さて我手を引きて進み入りぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...すると隅にいたヨコハマ・ジャックがのっそり進み出て...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...もう一隊は、今こうして、東へ進み、キンギン国の咽喉輪(のどわ)を、しっかりつかんでしまったのである...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...ともかく船を出そう」東屋氏は進み出た...
大阪圭吉 「死の快走船」
...見よ、勇將の振りかざす圓き大楯いみじきを、鍛錬なせる青銅の華麗の楯は、良工の 295造りしところ、圓面のめぐりを走る黄金の條に牛皮の幾層を縫ひて堅めてなりしもの、此楯前に捧げもち更に二條の槍振ひ、サルペードーンは深山に永く飢えたる獅子の如、奮ひ進めり――其獅子は猛き心に促され、 300守り堅固の羊欄を襲ひて家畜屠るべく、進み侵して、其場(には)に槍を具したる牧人と、番する犬と諸共に群を守るを見出すも、一の試なさずして場を逐はるゝを肯んぜず、跳りかゝりて一頭を噛むか、或は牧人の 305すばやき手より飛ばさるる槍にうたれて斃るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロイア或はアカイアの陣に進みて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...騾馬を先立て進み行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...どうぞ勇猛(ゆうもう)にお進みにならん事を希望してやまないのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...河内屋の旦那もあまり気は進みませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...話はトントン拍子に進み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第一の客――(前へ進み出て)これは何かの間違いですよ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...歩けば食が進みます」メイが少し警戒した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...両側の店の牛太郎は互ひに道の中央以上に進みいでて遊客を拉することができないやうに掟されてあつたことや...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...もう二カ月も三カ月も同じ状態で少しも話が進みはしない...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...北へ北へと進みました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...私たちは再び河に沿った街道を進み...
柳宗悦 「全羅紀行」
...峨々たる山中の険路を頼光以下四天王が進み行き...
山本笑月 「明治世相百話」
...抛って行け』それも捨てて進みに進む...
吉川英治 「篝火の女」
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