...彼女は父親の連累で苦しんでいる...
...事件に連累したことで、彼は犯罪者として社会的信用を失った...
...彼が逃げ出したことで、私も連累してしまった...
...無実の人を連累させることは許されない...
...彼は自分の行動で家族を連累させることがないように注意している...
...右五名及連累者二名は起訴せられたる趣のみは本(四)日警視廳の手を經て發表せり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...とんだ連累(まきぞえ)でお在んなさいます...
泉鏡花 「婦系図」
...利休を憎む者どもは利休がその暴君を毒害しようとする一味の連累であると言った...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...連累者と目されたのであるから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼も危ふくその連累を蒙るところであつたが辛うじて免かれた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一人の連累者、――それもただ一見して、いかに怖るべき人間であるかと云うことがわかったが、その連累者が、モリアーティが僕に襲いかかった時に、見張りをしていたのだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...請負工事の紛紜(いざこざ)で血生臭い喧嘩(けんか)に連累し...
徳田秋声 「縮図」
...彼自身の敵の連累(れんるい)者になったのではあるまいかと疑いはじめた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...最愛(いと)しき君に連累の咎口惜し...
一葉 「暗夜」
...一人以上の連累者のあることがわかった場合には「犯人のいずれか一人の告発に対して」...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...連累(れんるい)という意識が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...西暦紀元前一一四年羅馬がまだ共和國の時リキニア外二名の齋女犯戒して男と交はり連累多く罪せられた體吾が國の江島騷動の如し...
南方熊楠 「人柱の話」
...それには、三年まえに藩の直轄で始めた、新田開発の事業で資材関係の涜職(とくしょく)問題が起こり、さいわいおおごとではなかったが、勘定奉行所から(ごく下級の者で)二人、連累者が出た...
山本周五郎 「竹柏記」
...天一坊ならびにその連累者たちは...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...又あの呉一郎だって……僕も連累(まきぞえ)を喰っているんなら僕もです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...連累(れんるい)のものとして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...隠密を匿(かくま)いだてした連累(れんるい)となると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...マニラからの潜入者及びその連累が続々と捕えられ...
和辻哲郎 「鎖国」
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