...あの腫物は直ったかしら? ――酔歩蹣跚(まんさん)たる四十起氏と...
芥川龍之介 「上海游記」
...ひよろ/\と跚(よろ)けながら寝室に帰つて...
有島武郎 「An Incident」
...蹣跚(よろよろ)と立ち上つて...
薄田泣菫 「茶話」
...さながら醉人(ゑひどれ)のやうに蹣跚(よろめ)く...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...皆悉く蹣跚と歩む群牛...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...角曲がり蹣跚として歩む牛...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...蹣跚(まんさん)と改札口を出て行くのが見えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかしてそのわずかに生存するものとても痩歩蹣跚(そうほまんさん)すでにその片足をば墓中に投じたるにあらずや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...蹣跚(まんさん)と改札口を出て行くのが見えた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...蹣跚(まんさん)として墓に向う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...蹣跚(まんさん)として雲を踏むよう...
野村胡堂 「死の舞踏」
...引き摺るようにして蹣跚(まんさん)として来たる...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...酔歩蹣跚(まんさん)といったぐあいに肩から先に前のめりになってヨロヨロと二三歩泳ぎだすかと思うと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...彦太郎は蹣跚(まんさん)たる足どりで...
火野葦平 「糞尿譚」
...一歩蹣跚き退った...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...………………私は蹣跚としながら...
牧野信一 「痴想」
...中腰になっていた寿女は大袈裟に蹣跚(よろ)けて隣りの枠台に手をつき...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...蹣跚(まんさん)と蜆河岸(しじみがし)へさしかかった...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
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