...それで――自分達の連れ立つて來たのを千代子はどこかの蔭から見てゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...妙齢(としごろ)の娘を一人連れ立つて往(ゆ)くといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...紹鴎は相客の三四人と連れ立つて露地に入つたが...
薄田泣菫 「茶話」
...その頃まだ達者でゐた法隆寺の老男爵北畠治房(きたばたけはるふさ)氏と一緒に連れ立つて...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...または御台所さまと連れ立つて鶴岳御参宮...
太宰治 「右大臣実朝」
...裁判所行きの地橙孫君と連れ立つて歩く...
種田山頭火 「行乞記」
...三人連れ立つてFで飲む...
種田山頭火 「其中日記」
...我々の同僚四人は連れ立つことにして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わたしは連れ立つて駅へ出る道をさがす振(ふり)をして...
永井荷風 「畦道」
...故人と二人連れ立つて向島の百花園あたりへ行つた時のことである...
長塚節 「記憶のまゝ」
...寒いから私と三吉さんとは火をたいて煖(あたたま)つて居る処へ三人が連れ立つて帰りましたから...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...啄木もよろこんで十時頃連れ立つて下宿屋を出た...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...現にお葉と連れ立つて來た杵太郎を見た眼の色は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その好々爺と連れ立つて偶東京から普請を監督に来た夫人が植ゑられた許りのそこらの庭木を見て歩く風貌が目に見えるやうである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼女は私が帰つてからは私と連れ立つて外へ出ることも多くなつたが...
北條民雄 「鬼神」
...そして二人連れ立つて歸つて行つた...
三好十郎 「肌の匂い」
...連れ立つて元のアパートへ行く...
三好十郎 「肌の匂い」
...樂しげに連れ立つて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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