...誰一人連れ立つて往(ゆ)かうといふ者がゐない...
薄田泣菫 「茶話」
...わが子の三斎と連れ立つて烏丸家を訪ねたことがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...あるとき友人の劇作家 J. M. Barrie と連れ立つて...
薄田泣菫 「茶話」
...仏蘭西に都を遷してゐた白耳義国王が皇后と連れ立つて...
薄田泣菫 「茶話」
...二三人づゝ連れ立つて來る何か饒舌つてゐる...
千家元麿 「自分は見た」
...または御台所さまと連れ立つて鶴岳御参宮...
太宰治 「右大臣実朝」
...夜、樹明来、連れ立つて、どしや降りの中を街へ、そしてそれからそれへ飲みあるく、とろ/\がどろ/\になつて帰庵、御苦労々々々...
種田山頭火 「其中日記」
...何しろ私が若い美しい女性と連れ立つてゐるものだから!行乞しなければならないのだが(もう米がないのだが)...
種田山頭火 「其中日記」
...因みにいふ、明治廿五六年のころだと憶ふ、不知菴と戸川残花とに勧められて、三人連れ立つて、数寄屋橋河岸(?)の或人相見を訪ねたことがある...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...我々の同僚四人は連れ立つことにして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...明れば連れ立つて根岸へ行くといふので考へて見ればおかしなことであつた...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...實川の谷奧に小屋掛して曲物(まげもの)を作つてゐる平野重太郎といふ老人と連れ立つ...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...三五郎と三人連れ立つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...連れ立つた若い女たちが來たのである...
萩原朔太郎 「宿命」
...次の晩にはオリヴァ氏自ら彼女と連れ立つて來た――オリヴァ氏は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...間も無く連れ立つて出て行つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...樂しげに連れ立つて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...祖母イヴォンヌは二人が連れ立つて歸つて來たのを見ると驚いて飛び立つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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