...波また波と果てしもなく連なる水の堆積(たいせき)をはるばるとながめやった...
有島武郎 「或る女」
...真砂(まさご)の床に絶えては連なる...
泉鏡花 「悪獣篇」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...珠(たま)と連なる雨水が...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...岸と相距ることわづかに七八間、砂洲之に連なる...
大町桂月 「赤城山」
...兩岸に連なること凡そ一里半...
大町桂月 「東京の近郊」
...いやしくも死の戒告に背き死の裏附けのない直接的生の満足に連なるものは...
田辺元 「メメント モリ」
...琵琶湖は是等の湖東の國境に連なる山脈の眺望と...
近松秋江 「湖光島影」
...いつかは(some day)其座に連なるの譽れを得んものをと(he might be found worthy to join it)心密かに大望を懷いた(the secret ambition)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...右には遠州洋(えんしゅうなだ)杳(よう)として天に連なる...
寺田寅彦 「東上記」
...「人間は現実的存在であると共に永遠なるものに連なる歴史的存在である...
戸坂潤 「社会時評」
...共通感覚がなぜ後世の常識の概念の先駆として之に連なるかが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...人間の感覚に直接連なる感能なのだ(インテリジェンス又はインテレクトが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...奴佳が天兒屋根命の裔たる中臣連なると...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...脈々と連なる尾根を見晴らす時...
中井正一 「うつす」
...あなたに遙か遠く山脈の連なるところ...
萩原朔太郎 「宿命」
...『古今要覧稿』に引いた『西使記』に、〈(ろう)種の羊西海に出(い)づ、羊の臍を以て土中に種(う)え、漑(そそ)ぐに水を以てす、雷を聞きて臍系生ず、系地と連なる、長ずるに及び驚かすに木声を以てすれば、臍すなわち断ち、すなわち能く行き草を噛む、秋に至り食すべし、臍内また種あり〉というに至りては、真にお臍で茶を沸かす底の法螺談(ほらばなし)で、『淵穎集』に西域で羊の脛骨を土に種(う)えると雷鳴に驚いて羊子が骨中より出るところを、馬を走らせ驚かせば臍緒を断ちて一疋前の羊になるとあるはますます出でていよいよ可笑(おか)し...
南方熊楠 「十二支考」
...彼岸花の真赤に咲き連なる光景は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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