...真砂(まさご)の床に絶えては連なる...
泉鏡花 「悪獣篇」
...新築の小さき家ならび連なる...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...上下三四里の間に連なる...
大町桂月 「新武藏野の櫻」
...或るものは連なる峰の上から...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...右には遠州洋(えんしゅうなだ)杳(よう)として天に連なる...
寺田寅彦 「東上記」
...稲田桑畑芋畑の連なる景色を見て日本国じゅう鋤鍬(すきくわ)の入らない所はないかと思っていると...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...機関説排撃運動や之に連なる一群のファシスト的・右翼反動的・思想的直接運動の背後には...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...共通感覚がなぜ後世の常識の概念の先駆として之に連なるかが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...独り経済機構又は之に直接連なる限りの社会部面に就いてだけではなく...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...空に連なる薄暗き夜の山は濃き紫に...
永井荷風 「江戸芸術論」
...この五竜から連なる山稜は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...○黒岳から北鎮に連なる広い尾根は「雲ノ平」のお花畑で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...顧みるパノラマの長く連なるだけで...
夏目漱石 「虞美人草」
...その山に連なるほかの山々もいつもは仮睡の淡い姿しか示さないのに...
原民喜 「壊滅の序曲」
...『古今要覧稿』に引いた『西使記』に、〈(ろう)種の羊西海に出(い)づ、羊の臍を以て土中に種(う)え、漑(そそ)ぐに水を以てす、雷を聞きて臍系生ず、系地と連なる、長ずるに及び驚かすに木声を以てすれば、臍すなわち断ち、すなわち能く行き草を噛む、秋に至り食すべし、臍内また種あり〉というに至りては、真にお臍で茶を沸かす底の法螺談(ほらばなし)で、『淵穎集』に西域で羊の脛骨を土に種(う)えると雷鳴に驚いて羊子が骨中より出るところを、馬を走らせ驚かせば臍緒を断ちて一疋前の羊になるとあるはますます出でていよいよ可笑(おか)し...
南方熊楠 「十二支考」
...長谷の山に連なるいまはどうか...
吉川英治 「私本太平記」
...「伊吹に連なる彼方の山は国見といい...
吉川英治 「新書太閤記」
...それは外郭に連なる山々によって平野から切り離された...
和辻哲郎 「樹の根」
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