...一年にいちどの逢う瀬をたのしもうとしている夜に...
太宰治 「作家の手帖」
...こっそりと切(せつ)ない逢う瀬を楽しむところにこそ恋の面白味は存するのである...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...長い間のあこがれの的であった人と逢う瀬を楽しむ境涯(きょうがい)になったものゝ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...誰に憚(はゞか)ることもなく逢う瀬を楽しめる時期になって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...滅多に逢う瀬もなかったことだろうし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嬉しい逢う瀬の予想と回想とにふけっていた...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...夢と言ってよいほどのはかない逢う瀬が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...又の逢う瀬を約束する...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...あぶない逢う瀬をつづけて来ましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...こうした儚(はかな)い逢う瀬も...
吉川英治 「大岡越前」
...今夜のような短い逢う瀬もうれしいのです...
吉川英治 「私本太平記」
...閻婆(えんば)もそこは巧く逢う瀬のやりくりをお膳立てしてやるしかなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二人さしむかいの逢う瀬などは...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...こっそり逢う瀬を楽しみたいばかりに...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...無念さ怨めしさの涙が夜更けの逢う瀬の闇にまぎれてあふれ出る...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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