...貴女も逢いたかろうと思ってねえ...
泉鏡花 「婦系図」
...これから先どういうふうにして二人が一緒になるかの相談はいずれまた逢(あ)っての上にしましょう...
伊藤左千夫 「春の潮」
...十風の細君は間も無く親許に引取られたと聞いたが三藏は或日今出川通りではたと出逢つた...
高濱虚子 「俳諧師」
...時ならぬ雨に出逢ふ位...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...「嫁に逢わしてくださいよ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...」「今度はまだ逢はん...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...日の夕暮に自分は嫂と階段の下で出逢(であ)った...
夏目漱石 「行人」
...逢ったか」「その辰に逢って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんな事で」「お前の道具小屋にとりかぶとの根が干してあつたさうだが――」「あれのお蔭で飛んだ目に逢ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜半(よなか)に誰かと逢ふ約束でもあつたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...豪然と顔を反(そら)して去った老婦人に出逢ったからだと...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...一度逢ひたいといふ電話が大吉郎からあつた...
林芙美子 「夜福」
...何か手痛い目にでも逢ったものと見え...
久生十蘭 「魔都」
...東京では、般若の五郎に邪魔されて、逢えなかったが、手紙を寄こして、「いつか、近いうちに、かならず逢える日がありましょう」と書いて来ている...
火野葦平 「花と龍」
...たやすく宮は逢(あ)おうとなされないであろうということは予想されることであったし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それから後に逢った時...
森鴎外 「不苦心談」
...ただ彼に逢ひたいと傍目も振らずに書いてあつただけである...
横光利一 「火の点いた煙草」
...所司代と逢うべき密室へ通されて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索