...撃ち殺してしまうに造作もないが皆は危険だという...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...手づかみする位は造作もないことだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そのくらい造作もない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...それがどの位造作もないと云ふ事が...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...」「なあに、造作もないさ...
豊島与志雄 「古木」
...それはどんな馬鹿でさへ心得てゐる造作もないことではなかったか...
原民喜 「背後」
...これは最初のところは、奥多摩の地理や生活ぶりが書いてあるので、そこに生れた作者にとっては、何の造作もない、まことに危なげのないところでゆける...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...人さえ背恩の輩多き世に犬が恩など知ろうはずなく、頭痛が治った意趣返しをやらにゃならぬと怪(け)しからぬ考えを起し、蛇を尋ねておかげで己の病は治ったが頃日(このごろ)忘れいた蛇の頭痛療法を憶(おも)い出したと語り、蛇に懇請されてそれなら教えよう、造作もない事だ、汝が頭痛したら官道に往って全く総身を伸ばして暫(しばら)く居れば輙(たやす)く治ると告げた...
南方熊楠 「十二支考」
...造作もない事ではないか...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...まあなんという造作もない事だろう...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...何の造作もないこと……その両腕の肘の関節をポキンポキンと押曲げてチャンと合掌させて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...出るには何の造作もないこと」「だが...
吉川英治 「剣難女難」
...「それは造作もないことだが...
吉川英治 「三国志」
...造作もないのに」「左慈...
吉川英治 「三国志」
...みなごろしにする分には何の造作もない」一夜のうちに蛮軍は風の如くどこかへ後退してしまった...
吉川英治 「三国志」
...――その留守に事をなせば何の造作もない」そういう見通しで...
吉川英治 「新書太閤記」
...弱まることです」「弱まるとは」「強がらぬことで」「造作もない...
吉川英治 「新書太閤記」
...何の造作もない事だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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