...塔は煉瓦造りですべての塔の上に高く聳えてゐる...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...東京をたつ其の日荷物を造りながら「安子僕の名を呼んで御覽」と云ふと顏を赤めてはにかんで仕舞ふのを近寄つて肩に手をかけながら「安子」と云つても返事をしない...
有島武郎 「半日」
...人間は食物や着物や小屋などを造り...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...格子の間造りで古風な建物でした...
上村松園 「思ひ出」
...見越しの松に板塀(いたべい)の小ざっぱりした造りの二階家が三四軒並んでいるうちの一軒で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...かつて住んでいた築地や金助町の家のような格子戸造りのこざっぱりした住家が...
徳田秋声 「黴」
...自己発展することによって自らの形式を造り出して行く処の...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...神に似せてお造りなすつたあの偶像...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...やや小造りで、細(ほっ)そりして、総体に青ずんだ感じのするのも、病的というよりは、反ってアブノーマルな魅力を感じさせるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...造りし地獄も破られて...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...その他、趣味らしい趣味に、小鳥飼、花造り、盆栽、碁将棋など色々ある...
北條民雄 「癩院記録」
...唇に造り笑いをうかべて言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...たくさんの神々を造り出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ことごとく彼ひとりの造りごとのような気がして来て...
横光利一 「馬車」
...職とする仕事も、運輸だけではなく、魚貝の売買、塩の仲次ぎ、小酒屋、石切り、鍛冶、車造り、馬子、輿丁(こしかき)、瓦焼き、木挽(こび)き、船大工...
吉川英治 「私本太平記」
...それも大江(たいこう)を上下するような大船造りが得意です...
吉川英治 「新・水滸伝」
...吾々自身が造り得るよりもより低廉に供給し得るならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...あたかも左右から本尊を捧持するごとき感じを造り出している...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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