...彼は上司からの指示を受けたが、速断が必要だったので自分で判断した...
...スポーツでの判断力は重要で、速断ができることが勝利につながる...
...会議中に急なアイデアが浮かんできたので、速断で発言した...
...この仕事は決めるまでに時間がかかるものだが、今回は速断が求められている...
...難しい問題に出くわしたときは、最初に速断して後で考えを整理するのが一番効果的である...
...しかしこの事によってただちにわが日本民族にはかような抽象的論理的思考が先天的に欠如(けつじょ)していると速断してはいけない...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...速断たるを免れず...
高木敏雄 「比較神話学」
...同様に例えば日本の短歌の詩形が日本で始めて発生したものと速断するのも所由(いわれ)のないことであろうと思う...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...自由主義が資本制的制限を有っているから到底社会改良主義以上には出ることの出来ないものだと速断するが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...光明的な楽観をもって前途を速断するのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...聴衆全体の意見として速断するかなどという詰問的のものは一つもなかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...幼稚なる日本文学の傾向とならねばならんとは速断であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...船員が自分らだけボートに乗って逃げようとしているのだと速断した...
久生十蘭 「ノア」
...延子が速断してゐるよりも...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...息子が情人を連れて来たものと速断する...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...速断せしめる原因にもなっていたようだが...
柳田国男 「海上の道」
...速断する人を多くしたのも是非(ぜひ)がない...
柳田国男 「海上の道」
...あるいは土居または土井という村はドイすなわち土堤をもって囲んだ中に住んでいるための名と速断する者もある...
柳田國男 「地名の研究」
...勿論(もちろん)速断の嫌いがある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...比較によってその速断の誤りであったことが知れる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...必ずしも最初からの理由であったとも速断が出来なくなる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...この兇行を演じたりと速断するが如きは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自分はこの本を『春曙抄』の源流と速断したのであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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