...彼は上司からの指示を受けたが、速断が必要だったので自分で判断した...
...スポーツでの判断力は重要で、速断ができることが勝利につながる...
...会議中に急なアイデアが浮かんできたので、速断で発言した...
...この仕事は決めるまでに時間がかかるものだが、今回は速断が求められている...
...難しい問題に出くわしたときは、最初に速断して後で考えを整理するのが一番効果的である...
...眼前へあらわれてくる一つ一つの樹幹のうち最も手頃と速断さるるものを掴まえて登って行く...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...鰻屋の前を通って、好い匂がしたと云っても、直ぐに隣の茶漬屋へ駈込みの、箸を持ちながら嗅(か)ぐ事をしない以上は、速断して、伊勢屋だとは言憎い...
泉鏡花 「婦系図」
...迷信であると速断してしまう...
井上円了 「おばけの正体」
...早いとこ解散しないと危いと速断したのだろう...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...同様に例えば日本の短歌の詩形が日本で始めて発生したものと速断するのも所由(いわれ)のないことであろうと思う...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...軍部のファッシズムが引き潮になったと云ってファッシズムそのものが引き潮になったと思うなら夫は非常な速断だろう...
戸坂潤 「社会時評」
...当局者は一も二もなくダイナマイト及び社会主義に関係のある恐ろしい著述と速断して...
夏目漱石 「思い出す事など」
...これからも生きるだろうと速断するようなものである...
夏目漱石 「野分」
...そうばかり速断してならん場合がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...船員が自分らだけボートに乗って逃げようとしているのだと速断した...
久生十蘭 「ノア」
...息子が情人を連れて来たものと速断する...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...速断せしめる原因にもなっていたようだが...
柳田国男 「海上の道」
...上田の義なるべしなどと速断しているのは...
柳田國男 「地名の研究」
...勿論(もちろん)速断の嫌いがある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...必ずしも最初からの理由であったとも速断が出来なくなる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...想像する者があるなら速断である...
柳田国男 「雪国の春」
...この兇行を演じたりと速断するが如きは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...女子には重大な任務であると速断してなりません...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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