...彼は上司からの指示を受けたが、速断が必要だったので自分で判断した...
...スポーツでの判断力は重要で、速断ができることが勝利につながる...
...会議中に急なアイデアが浮かんできたので、速断で発言した...
...この仕事は決めるまでに時間がかかるものだが、今回は速断が求められている...
...難しい問題に出くわしたときは、最初に速断して後で考えを整理するのが一番効果的である...
...と云つても僕を江戸趣味の徒(と)と速断(そくだん)してはいけません...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...速断たるを免れず...
高木敏雄 「比較神話学」
...軍部のファッシズムが引き潮になったと云ってファッシズムそのものが引き潮になったと思うなら夫は非常な速断だろう...
戸坂潤 「社会時評」
...自由主義が資本制的制限を有っているから到底社会改良主義以上には出ることの出来ないものだと速断するが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...幼稚なる日本文学の傾向とならねばならんとは速断であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...これからも生きるだろうと速断するようなものである...
夏目漱石 「野分」
...ですから一片の記録によつてその人の一生を速断するといふことは...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...船員が自分らだけボートに乗って逃げようとしているのだと速断した...
久生十蘭 「ノア」
...直ちに破倫(はりん)非道の罪悪と速断しけるもまた強(あなが)ちに無理ならねど...
福田英子 「妾の半生涯」
...延子が速断してゐるよりも...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...速断する人を多くしたのも是非(ぜひ)がない...
柳田国男 「海上の道」
...私はたゞ泰山府君の訛りであらうと速断して居た...
柳田國男 「信濃桜の話」
...速断する人がないとは限らぬが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...速断する虞(おそれ)があるからである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...比較によってその速断の誤りであったことが知れる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...服毒用の瓶等とは速断し難い...
夢野久作 「少女地獄」
...盗んだ盗坊の仲間が露店を出してゐるのかと速断し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...自分はこの本を『春曙抄』の源流と速断したのであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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