...彼は上司からの指示を受けたが、速断が必要だったので自分で判断した...
...スポーツでの判断力は重要で、速断ができることが勝利につながる...
...会議中に急なアイデアが浮かんできたので、速断で発言した...
...この仕事は決めるまでに時間がかかるものだが、今回は速断が求められている...
...難しい問題に出くわしたときは、最初に速断して後で考えを整理するのが一番効果的である...
...と云つても僕を江戸趣味の徒(と)と速断(そくだん)してはいけません...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...私の愛の本質は与えることに於てのみ成り立つと速断することはないだろうか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかしこの事によってただちにわが日本民族にはかような抽象的論理的思考が先天的に欠如(けつじょ)していると速断してはいけない...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...迷信であると速断してしまう...
井上円了 「おばけの正体」
...早いとこ解散しないと危いと速断したのだろう...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...「それは速断じゃありませんかね...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...速断たるを免かれず...
高木敏雄 「比較神話学」
...それには当人を捕えて聞き糺(ただ)すよりほかに方法はあるまいとのみ速断して...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...船員が自分らだけボートに乗って逃げようとしているのだと速断した...
久生十蘭 「ノア」
...不確な自分勝手の速断の為めに二人の友情をまで汚すのは彼には忍びがたいことだつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...息子が情人を連れて来たものと速断する...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...速断せしめる原因にもなっていたようだが...
柳田国男 「海上の道」
...速断する人がないとは限らぬが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...勿論(もちろん)速断の嫌いがある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...速断する人がないとも言われぬが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...女子には重大な任務であると速断してなりません...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...盗んだ盗坊の仲間が露店を出してゐるのかと速断し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...自分はこの本を『春曙抄』の源流と速断したのであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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