...彼は上司からの指示を受けたが、速断が必要だったので自分で判断した...
...スポーツでの判断力は重要で、速断ができることが勝利につながる...
...会議中に急なアイデアが浮かんできたので、速断で発言した...
...この仕事は決めるまでに時間がかかるものだが、今回は速断が求められている...
...難しい問題に出くわしたときは、最初に速断して後で考えを整理するのが一番効果的である...
...と云つても僕を江戸趣味の徒(と)と速断(そくだん)してはいけません...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...眼前へあらわれてくる一つ一つの樹幹のうち最も手頃と速断さるるものを掴まえて登って行く...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...同様に例えば日本の短歌の詩形が日本で始めて発生したものと速断するのも所由(いわれ)のないことであろうと思う...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...それには当人を捕えて聞き糺(ただ)すよりほかに方法はあるまいとのみ速断して...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...幼稚なる日本文学の傾向とならねばならんとは速断であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...そうばかり速断してならん場合がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ですから一片の記録によつてその人の一生を速断するといふことは...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...船員が自分らだけボートに乗って逃げようとしているのだと速断した...
久生十蘭 「ノア」
...直ちに破倫(はりん)非道の罪悪と速断しけるもまた強(あなが)ちに無理ならねど...
福田英子 「妾の半生涯」
...延子が速断してゐるよりも...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...息子が情人を連れて来たものと速断する...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...私はたゞ泰山府君の訛りであらうと速断して居た...
柳田國男 「信濃桜の話」
...比較によってその速断の誤りであったことが知れる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...必ずしも最初からの理由であったとも速断が出来なくなる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...天狗でなければ誰がするかという年来の速断と...
柳田国男 「山の人生」
...服毒用の瓶等とは速断し難い...
夢野久作 「少女地獄」
...この兇行を演じたりと速断するが如きは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自分はこの本を『春曙抄』の源流と速断したのであるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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