...後者は逞しさうでいゝ心持だけれども...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...浅草に巣食うこうした芸人たちのいわば雑草のような根強さ逞しさを知らなかったせいだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...――鮎子の一種の逞しさにはかねて私も舌を巻いていたが...
高見順 「如何なる星の下に」
...あの幼児の逞しさからだろう...
田中英光 「箱根の山」
...そうした彼の幼い逞しさが嬉しくて大切に子供を降ろしてやると...
田中英光 「箱根の山」
...解説アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ(Annette von Droste=Hlshoff.)は、そのきびしい特異性と、剛愎な逞しさと、沈鬱ともいいうる深さとにおいて、ドイツ最大の閨秀詩人であるといわれている...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...逞しさをとりもどした体で...
中村地平 「霧の蕃社」
...あの何物も抑へ難い逞しさはどうであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...何も怕れぬといふ概の逞しさに充ちて居りながら気障な度強さもなく...
牧野信一 「浪曼的時評」
...農村の女の身ごなしとはまるでちがう逞しさが感じられるのである...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...あれで逞しさうに見えるが淋しいところのある人...
室生犀星 「交友録より」
...どこか逞しさが脱け落ち気抜けのしたやうなところが...
室生犀星 「鉄の死」
...その逞しさがたまらなかった...
山川方夫 「その一年」
...その裸の肉躰の逞しさは不均衡であり...
山本周五郎 「青べか物語」
...その裸の肉躰の逞しさは不均衡であり...
山本周五郎 「青べか物語」
...見かけの逞しさとは逆に...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...その迅さ、強靱さ、逞しさ...
吉川英治 「三国志」
...その空想力の逞しさは...
吉川英治 「小説のタネ」
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