...それに関するいろいろの空想を逞しくした顛末(てんまつ)を随筆にかいたことがある...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...五分苅頭で紋付羽織でも引かけた体は逞しく顔は子供した若者が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...肉付きは逞しく緊っており...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
......
中島敦 「河馬」
...短い袖からは鬼をもひしぎさうな赤銅色の太い腕が逞しく出てをり...
中島敦 「環礁」
...逞しくて智的な男振りに関心を持つように見え...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それだけにわたしの孤独への憧れは一段と逞しく翼を伸べるわけでもあつた...
牧野信一 「痩身記」
...ゆえにいろいろの学者が単に想像を逞しくして暗中模索をやっているにすぎない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そこらぢうから逞しく湧き立つ力の動きが感じられるのに...
水野葉舟 「かたくり」
...隅の方で逞しく大聲で話しながら...
室生犀星 「京洛日記」
...元気で強く逞しく雄々しくあればあるだけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...逞しく肉付いた足や...
山本周五郎 「青べか物語」
...強いて想像を逞しくすれば……その美しい第二夫人というのは...
夢野久作 「鉄鎚」
...この文化性のみをもつて人類は逞しくなり...
吉川英治 「折々の記」
...逞しく盛り上がっている筋肉を見せ...
吉川英治 「親鸞」
...つまらない空想を逞しくするようだが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いよいよ逞しく伸び...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その紳士の顔付(かおつき)は逞しく...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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