...想像を逞しくしたりする人たちも...
犬田卯 「沼畔小話集」
...逞しく生きようというのがどういうことか...
高見順 「如何なる星の下に」
...私はこの三畳の部屋にひとり立て籠って妄想を逞しくしたり...
辻潤 「書斎」
...肩のあたりが急に太く逞しくなって...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...それは何かの意味をもってソドム的悦楽を逞しくすることが出来る...
中井正一 「「壇」の解体」
...短い袖からは鬼をもひしぎさうな赤銅色の太い腕が逞しく出てをり...
中島敦 「環礁」
...逞しく正直さうな男ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大概、夜更けての客は、若く、逞しく、そして白い顏が傍(かたは)らにある...
長谷川時雨 「夏の夜」
...唖の女中を置いている女の一人位を殺したところで大した事はあるまいと空想を逞しくしながらも...
林芙美子 「晩菊」
...遠目にも逞しく見える筒袖姿の異人が六人ばかり乗組み...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...それだけにわたしの孤独への憧れは一段と逞しく翼を伸べるわけでもあつた...
牧野信一 「痩身記」
...そこらぢうから逞しく湧き立つ力の動きが感じられるのに...
水野葉舟 「かたくり」
...ステイジ用のトランク運びで逞しくなるとは面白い世の中ですね...
宮本百合子 「裏毛皮は無し」
...これも想像を逞しくすれば...
夢野久作 「暗黒公使」
...暴威を逞しくして近代に及んだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...それぞれ逞しく盛り繁った態勢のまま拳を振り上げて...
横光利一 「旅愁」
...逞しく盛り上がっている筋肉を見せ...
吉川英治 「親鸞」
...その紳士の顔付(かおつき)は逞しく...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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