...逞しい若者でございましたが...
芥川龍之介 「地獄變」
...威厳逞しい男だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...――逞しい強い小説というのはそういう意味だが...
高見順 「如何なる星の下に」
...文学者の文学的真理の探求と(いや例の逞しい自意識でもいい)今日のブルジョア・ジャーナリズムの利潤の追求とは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そこには近代的な実用の美も逞しい生活のエネルギーも感じられない...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...逞しい乗馬ではなかった...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...常に范志清のそばで戦ってきた逞しい若者たちでありました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...腕や腿の逞しい筋肉が目につくので...
永井荷風 「勲章」
...例の塩尻峠の……」と前の逞しいのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...逞しい双腕に泡立つ浪を逐ひまくし...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...逞しい繼父の小左衞門に似ず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この逞しい実業家の神経を極度に焦立たせ...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...逞しい髯の立派さや...
北條民雄 「間木老人」
...こんなに広い城を持つてゐるからには何んなに逞しい海賊が現れたところで...
牧野信一 「船の中の鼠」
...陽にやけた逞しい手足のほかは...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...年は七十ちかいだろうか、逞しい躯と、顎(あご)の張った長い顔に、一種の威厳が感じられた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...厚く逞しい父の胸部には起伏もなく色も早や幾らか変っていた...
横光利一 「旅愁」
...武蔵の逞しい手頸(てくび)を掴(つか)んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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