...威厳逞しい男だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...モーラリスト的な評論文学が決して主観的な「モラル」や「逞しい自意識」などばかりを相手にしていなかったことは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...娼婦達も逞しいものを持っているだろう...
外村繁 「澪標」
...逞しい雄の姿への美的な耽溺でもある...
中島敦 「盈虚」
...主人の三七は三十七八の逞しい男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして「粗野で逞しいポーズ」と...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...逞しい軍人靴をはいて...
林芙美子 「清貧の書」
...しかし若いといふことは逞しい力の働くことでもある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...浜の子供等とでも遊んで見たいといふ願望は仲々逞しいけれど...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...何んな逞しい債権者が現れて何んなに暴れようが...
牧野信一 「沼辺より」
...炎々と囲炉裡に炎えさかつてゐた三尺あまりの瘤々逞しい赤松の薪太棒を振りかぶつて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...阿蘭が農奴として育ち農婦として大地を愛して生きる強さ、農民的な粘着力、粗野な逞しい、謂わば必死な生活力をライナーの阿蘭は全面的に活かし得ているかどうかということについても、性格というものの解釈に附随するこの映画製作者関係者一同の或る心持が反映していて興味があるのである...
宮本百合子 「映画の語る現実」
...平氣で何處でも通れる警察官の逞しい不遜をもつてゐるものだ...
室生犀星 「巷の子」
...太い丈夫そうな松の木が逞しい腕を延ばしていた...
矢田津世子 「反逆」
...逞しい骨に貼り付いたような皮膚は...
山本周五郎 「青べか物語」
...体はよく肥え、力は逞しい...
吉川英治 「親鸞」
...その逞しい体に似合わず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ほんとは十八歳でしかないのに年を偽ってこの逞しい仲間に入ったぼくだったが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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