...でも逝く前に一言だけ聞かせてヨ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...青春が逝くと云ふ感じが身慄ひのやうに彼を通つて過ぎた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ほんとはマスネエの逝く春を惜しむ悲歌(エレジイ)を弾いたんだったけど...
池谷信三郎 「橋」
...第二回昨晩は後世へわれわれが遺して逝くべきものについて...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...われ逝く水に對して...
大町桂月 「月の隅田川」
...この僧侶(ばう)さんが逝くなる五六年前の事だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...夏の逝くころ、私はゆえもなく紀の国の外側の輪廓を海岸や浪の上を辿りいちばん慌しくめぐった...
立原道造 「夏秋表」
...誄志田君今や我等旧友に先じて逝く...
辰野隆 「旧友の死」
...逝く年のあらゆる想いを乗せて音もなく波を辷(すべ)って行く...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...今し歸れば衆人の頭領――君はすでに逝く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ついでヘカベー、トロイアの女性の中にまづ哭す、 430『あゝわが愛兒、汝逝く、我いかにして恐るべき災忍び生くべきや! 全都に亙り日に夜に、われの誇のあゝ汝、神の如くにトロイアの男女は彼の救たる汝仰げり、生あらば彼に對しておほいなる譽なりきを、今にして、 435無慚なる哉、運命と死とは汝を捕へたり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...嗟乎公や逝く、公の後繼者たるべき人物は果して有りや無しや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...たうとうその女もその病氣で逝くなつたばかりだつた...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
......
前田普羅 「普羅句集」
...アスナロウノヤドリギ=アスナロノヒジキ(『本草図譜』)(原図着色)Uromyces deformansBerk.et Broom. 1-6(7-8は Puccinia corticioidesBerk.et Broom.)アスナロノヒジキ=アスナロウノヤドリギキノコの川村博士逝く理学博士川村清一(かわむらせいいち)君は日本で第一番の菌蕈学者すなわち斯界のオーソリティであったが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...子規子逝く九月一九日午前一時遠逝せり...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...李鴻章(りこうしょう)逝く七十余歳...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それのみ唯一のたのみとし玄徳は逝くぞよ」滂沱(ぼうだ)...
吉川英治 「三国志」
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