...彼一度逝く、入道相国は恰も放たれたる虎の如し...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...でも逝く前に一言だけ聞かせてヨ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...ほんとはマスネエの逝く春を惜しむ悲歌(エレジイ)を弾いたんだったけど...
池谷信三郎 「橋」
...社会に遺して逝くということです...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...事業を遺して逝くことができる...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...あんなに早く逝くものかネ」「僕は大将の邸で...
海野十三 「火葬国風景」
...この僧侶(ばう)さんが逝くなる五六年前の事だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...交(まじわ)りは薄くも濃くも月と雲九月十八日 十七日夜七時十二分、永田青嵐逝く...
高浜虚子 「六百句」
...誄志田君今や我等旧友に先じて逝く...
辰野隆 「旧友の死」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...逝く年のあらゆる想いを乗せて音もなく波を辷(すべ)って行く...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...今し歸れば衆人の頭領――君はすでに逝く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...逝く夏の歌並木の梢が深く息を吸つて...
中原中也 「山羊の歌」
......
前田普羅 「普羅句集」
...アスナロウノヤドリギ=アスナロノヒジキ(『本草図譜』)(原図着色)Uromyces deformansBerk.et Broom. 1-6(7-8は Puccinia corticioidesBerk.et Broom.)アスナロノヒジキ=アスナロウノヤドリギキノコの川村博士逝く理学博士川村清一(かわむらせいいち)君は日本で第一番の菌蕈学者すなわち斯界のオーソリティであったが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...李鴻章(りこうしょう)逝く七十余歳...
正岡子規 「墨汁一滴」
...半兵衛は弟の竹中重門と小姓を呼んで、静かに身を起してもらい、秀吉に向って、謹しんで半生の恩顧を謝し、そして語気常のごとく、「人の死は、梢(こずえ)のものが、地に帰するようなもので、逝く者は無情、残る者は有情といえ、これを春秋の大処から観れば、極めて平凡な自然のすがたでしかありません...
吉川英治 「黒田如水」
...それのみ唯一のたのみとし玄徳は逝くぞよ」滂沱(ぼうだ)...
吉川英治 「三国志」
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