...逝きても猶(なほ)逝かぬその偉(おほ)いなる心はとこしへに偉霊を仰ぐ心に絶えざらむ...
石川啄木 「詩」
...その故よ、リシダス逝きぬ、逝きにけりな、盛りのまへに、うらわかき、リシダスの君、たぐふべき、ものも殘さで...
ジョン・ミルトン John Milton 上田敏訳 「リシダス」
...私が同胞を愛した記念碑を置いて逝きたい...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...新島君逝きてよりここに二十年...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...三軍電のごとく逝きき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ふた親ともに逝きまして...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...非風君は北海道に去り、古白君は逝き、子規、飄亭両君は従軍したその頃の東京は淋(さび)しかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...やがて夏も逝き、秋も定まった一日、私はふたたび先生の庭に客となった...
立原道造 「夏秋表」
...すぐれたる勇將すでに逝きたれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...敏警聰察なる藤田鳴鶴尋で逝き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...敏警聡察なる藤田鳴鶴尋で逝き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さあれ日は過ぎ月は逝き...
中原中也 「海の詩」
...どうかお逝きになってくだいませ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...死ぬと思われなかった貞丈まず逝き...
正岡容 「寄席行燈」
...あの世の夢を楽しみに逝きますわ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...文化九年には山本北山六十一にて逝き...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...君逝きし二十六日...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...……考えてみると、当初の発頭人たる大掾国香は死に、源護も逝き、その子の扶、隆、繁も相次いで戦歿し、今また良正も病死した...
吉川英治 「平の将門」
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