...世間よくこれを通読するものいたって少ない...
井上円了 「おばけの正体」
...その位の日数にしておけばどんな忙しい人でも充分通読することが出来るだろうと思う...
種田山頭火 「鎖ペンを握って」
...こまかにまた全篇を通読することができるようになったから...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...右のすべての駁論及びこれに対する弁明を通読する労力をとられない以前に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...ついついおしまいまで通読する機会がなく...
寺田寅彦 「変った話」
...今これを通読するに画家の伝記は従来の『浮世絵類考』に拠(よ)りたるがためその誤謬(ごびゅう)をも合せ伝へたる点尠(すくな)からず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...五年の頃友人に勧められて一括してこれを通読する日まで...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...小生は日本の文芸雑誌をことごとく通読する余裕と勇気に乏しいものである...
夏目漱石 「田山花袋君に答う」
...余はそれを通読するつもりで宅(うち)へ持って帰ったが...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...ほかの人の作を一々通読する暇がない...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...実は通読することすら厭(いや)なのであった...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...例へばその著作一巻に依つて纏めて通読する時には一層の雅味を得らるゝであらうと想像された...
牧野信一 「月評」
...彼の手帳を通読すると...
牧野信一 「風媒結婚」
...一度『ラーマーヤナ』を通読すると支那の『西遊記』の孫悟空はどうもハヌマン伝から転出したよう思われる...
南方熊楠 「十二支考」
...少なくとも全一章を通読する者にでなければ与えられないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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力ずく 趣旨 親思う心にまさる親心
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