...4 ケーザリズムこれは学名で通用する...
石川欣一 「可愛い山」
...それに日常の会話と申しましても夫人との間に於てのみ完全に通用する英語直訳式の一種独特の言葉でありました...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...半分が一枚に通用するなら...
梅崎春生 「幻化」
...二流新聞などでは通用するのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それが客観的に通用するためには一応固定されねばならないが...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...このことが果される時に詩は初めて「作品」として通用するのだと思ふ...
中原中也 「感想」
...今言ったように先ずかなり精密な測定として通用するわけなのである...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...過渡時代の日本には当然として立派に通用する...
夏目漱石 「虞美人草」
...始めて世間に通用する真が成立するのだから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...兄妹(きょうだい)の間に「あの事」として通用する事件は...
夏目漱石 「明暗」
...たつた一つの鍵が土藏にも座敷牢にも通用するやうになつてをります」と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小判で一兩の値打は今の一万圓以上にも通用するでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...変体仮名は互いに通用するものであり...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...彼女の言葉だつてプリントにしたら批評として通用するぜ...
牧野信一 「素書」
...男が酒をのんで女にからむということは恐らく日本にだけ通用する乱行でしょう...
宮本百合子 「泉山問題について」
...それがいかに通用するかを論じている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...朝鮮でも純朝鮮名で通用する...
柳宗悦 「四十年の回想」
...「妾の困難な仕事も妾の道徳的な突進も妾の女馬鹿もいつもカリタの近代人らしい截断によって世間に通用するんだわ...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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