...女性の通有性として偏執的な傾向が強く...
伊丹万作 「わが妻の記」
...はじめて恐怖狼狽する人間の通有性を...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸っ子の通有性である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...西暦一九二八年十月大森馬込(まごめ)町にて 著者新版の序インテリの通有性は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人の通有性などというものは平凡で...
牧野信一 「鬼涙村」
...もともと一般の酒呑みの通有性で...
牧野信一 「露路の友」
...また現に我々の体験するところの多数無名の氏神社(うじがみしゃ)の通有性とも一致しない...
柳田国男 「海上の道」
...動物性と人間性……固有性と通有性……ただ個性というものの中にも...
夢野久作 「鼻の表現」
...さういふ通有性は今さら驚くにたりないものだが...
吉川英治 「折々の記」
...浪人の通有性として官軍とか官僚とかいうと...
吉川英治 「三国志」
...年をとると気が短くなる――という人間の通有性は...
吉川英治 「三国志」
...猜疑心(さいぎしん)は時代の通有性だった...
吉川英治 「私本太平記」
...言論の世界の通有性である...
吉川英治 「親鸞」
...探るような世間の通有性も...
吉川英治 「日本名婦伝」
...自分と似ているような存在――対比されるような才腕の持ち主を――たれも好かないのはひとの通有性であることに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...武蔵にも通有性の悔いがある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「――これは誰にもある人間の通有性だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それと横浜生れの通有性で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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