...女性の通有性として偏執的な傾向が強く...
伊丹万作 「わが妻の記」
...是レ婦人若クハ小児ノ通有性(性は消してあります)ナル「人間以下ノ人間」ヲ示スモノニシテ...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...これは大阪に限ったことでなく都会の通有性だけれども江戸では女でも浅黒いのを自慢にしたくらいで色の白きは京阪に及ばない大阪の旧家に育ったぼんちなどは男でさえ芝居(しばい)に出て来る若旦那(わかだんな)そのままにきゃしゃで骨細なのがあり...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...人間の通有性にもとづくものだろう)...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...はじめて恐怖狼狽する人間の通有性を...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸っ子の通有性である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...過去にそのインテリの通有性を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人間の通有性――誰かに自分の犯行を打ち明けたいという本能――を私は信ずるからである...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...人の通有性などというものは平凡で...
牧野信一 「鬼涙村」
...人の通有性などゝいふものは平凡で...
牧野信一 「鬼涙村」
...これは余自身が愚なばかりでなく一般人間の通有性である...
正岡子規 「病牀六尺」
...浪人の通有性として官軍とか官僚とかいうと...
吉川英治 「三国志」
...それは有るのだという説のほうをもっぱら支持する通有性をもっている...
吉川英治 「三国志」
...諂(へつら)いはせぬぞ――と殊さらに態度を持(じ)して示す――野武士たちの通有性でもあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...言論の世界の通有性である...
吉川英治 「親鸞」
...自分と似ているような存在――対比されるような才腕の持ち主を――たれも好かないのはひとの通有性であることに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...武蔵にも通有性の悔いがある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それと横浜生れの通有性で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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