...是レ婦人若クハ小児ノ通有性(性は消してあります)ナル「人間以下ノ人間」ヲ示スモノニシテ...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...人間の通有性にもとづくものだろう)...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...彼は日本国民の通有性を有す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...はじめて恐怖狼狽する人間の通有性を...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸っ子の通有性である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...西暦一九二八年十月大森馬込(まごめ)町にて 著者新版の序インテリの通有性は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...過去にそのインテリの通有性を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もともと一般の酒呑みの通有性で...
牧野信一 「露路の友」
...これは余自身が愚なばかりでなく一般人間の通有性である...
正岡子規 「病牀六尺」
...事柄の社会的自然的事情について作家たちの科学的知識の欠如していることは今日までの戦線ルポルタージュに顕著な一つの通有性となっている...
宮本百合子 「明日の言葉」
...動物性と人間性……固有性と通有性……ただ個性というものの中にも...
夢野久作 「鼻の表現」
...怪力乱神を語ることを好む人の通有性が...
吉川英治 「江戸三国志」
...さういふ通有性は今さら驚くにたりないものだが...
吉川英治 「折々の記」
...年をとると気が短くなる――という人間の通有性は...
吉川英治 「三国志」
...それは有るのだという説のほうをもっぱら支持する通有性をもっている...
吉川英治 「三国志」
...若い良人の通有性といったようなものは...
吉川英治 「新書太閤記」
...言論の世界の通有性である...
吉川英治 「親鸞」
...自分と似ているような存在――対比されるような才腕の持ち主を――たれも好かないのはひとの通有性であることに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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