...彼は通人だから、あの美術展の企画にも参加している...
...この店は通人向けの本が多いので、よく利用される...
...通人たちはよくそのカフェで会合を開いている...
...彼女は通人としての人脈が広いので、あちこちでお世話になっているようだ...
...大学時代から通人と付き合っていた彼は、社会人になってからも交流を続けている...
...壱岐殿坂時代の緑雨はまだこういう垢抜けした通人的気品を重んずる風が残っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...緑雨の通人的観察もまたしばしば人生の一角に触れているので...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...普通人の極量(きょくりょう)の四倍ぐらいやらないと利かないのですからネ」「四倍ですか...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...悪事にかけては普通人の及ばぬ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...通人というのは、結局、現実から遊離した卑怯(ひきょう)な人ですね...
太宰治 「惜別」
...スクルージに取っては通人の所謂『大好物』であった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...ザロメがいつも通人らのために腕をふるった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山の通人と喧嘩を買って出たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...普通人に異つた枯燥した俤がないではないがおふさに心配は見えない...
長塚節 「おふさ」
...万兵衛は通人らしくたしなみの良い男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...始めて普通人にも朧気(おぼろげ)に分って人間の宝となる...
二葉亭四迷 「平凡」
...ほんとうに江戸の日の医者とか(元仲も志丈も医者あるいは医者くずれである)通人とかそうした人たちの用語にはこの「君」「僕」の用語があったのだろうか...
正岡容 「我が圓朝研究」
...そこへ気がつかないでは主人の手落ちかもしれない」「通人でない主人でございまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...結婚をさせるのであったら普通人の忠実な良人(おっと)を宮のために選ぶべきだったとお言いになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ここに武人の徳以外に普通人や文民の勇気...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼奴等(あいつども)は復讐心が強いでのう」「道徳観念が普通人と全く違いますようで……」「……それもある……が……しかし……」と云ううちに署長は何やら考え込んだ...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...ここいらでチョイト普通人の真似をして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...普通人の出来ない芸当で...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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