...彼は通人だから、あの美術展の企画にも参加している...
...この店は通人向けの本が多いので、よく利用される...
...通人たちはよくそのカフェで会合を開いている...
...彼女は通人としての人脈が広いので、あちこちでお世話になっているようだ...
...大学時代から通人と付き合っていた彼は、社会人になってからも交流を続けている...
...通人的でないと思っていたのだろう...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...普通人が持たない感覚を持ち...
梅崎春生 「幻化」
...それで多くの通人たちから...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...こうしたところには通人だというふうを見せたりしたが...
田山花袋 「田舎教師」
...通人らしいところもあつた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...通人(つうじん)を以て自任(じにん)する松風庵蘿月宗匠(しょうふうあんらげつそうしょう)の名に愧(はじ)ると思った...
永井荷風 「すみだ川」
...芸者の内幕(うちまく)を穿(うが)つて書けば通人といはるるに引かへて...
永井荷風 「桑中喜語」
...似非(えせ)茶人や似非通人のよくやりたがることであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...山の通人は、自分の博識の権限を犯(おか)されでもしたように、ムッとして、「論より証拠――証拠があらば聞きましょう、一体、神主は高山に登らないもので、高山修行は修験者(しゅげんじゃ)に限ったものだ」「ところで――物識(ものし)りの先生、この信州松本に、藤江正明老人という神主様のあることを、御存じですか?」「それが、どうしたのだ」「それは神主サンでございますよ、ねえ、池田先生、先生も御存じでしょう、松本の藤江正明老人は神主様であって、また歌人としても、相応に知られていますね」北原賢次は、池田良斎を顧みて駄目を押しますと、池田良斎は、無言でうなずいて見せました...
中里介山 「大菩薩峠」
...山の通人は、少しばかりテレていましたが、この席に、道庵先生が居合わせなかったことは仕合せでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸でも通(つう)の通人が穿(は)くはき物だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なかなか通人であり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「当時ありませんよ若手でこれだけ」すぐ通人の旦那が和した...
正岡容 「寄席」
...通人ども堅く口外せぬと誓書を与えて止めたと見れば...
南方熊楠 「十二支考」
...いたって古風な通人向きの座席の家もなければならず...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...普通人と狂人の区別がつけられないのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...現代医学に依ると普通人の平静な呼吸の約十八...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何等の疲労をも自覚せざるのみならず普通人の想像を超越したる精力と忍耐力を続行し得たる事例...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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