...彼は通人だから、あの美術展の企画にも参加している...
...この店は通人向けの本が多いので、よく利用される...
...通人たちはよくそのカフェで会合を開いている...
...彼女は通人としての人脈が広いので、あちこちでお世話になっているようだ...
...大学時代から通人と付き合っていた彼は、社会人になってからも交流を続けている...
...壱岐殿坂時代の緑雨はまだこういう垢抜けした通人的気品を重んずる風が残っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...読テ到レバ二積畳埋レ屋行旅不レ通人以窮乏柴米或不ルニ一レ給セ...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...普通人の考えるが如き生活をひたすらしているのではありません...
太宰治 「虚構の春」
...物理学者と素人と異なる所は普通人間にも存するこのような感覚をはなれた見方をどこまでも徹底させて行く点にある...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...パリー式の通人らは他の種類の平等を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう、これだけ以上には、ここで冬籠(ふゆごも)りをしようというまでのものはないことと、誰しも了簡(りょうけん)しているところへ、山の通人が、同行者を一人つれて、不意に訪れたものですから、新顔が加わって、また新しい話題が湧きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何ですって?」山の通人も...
中里介山 「大菩薩峠」
...普通人の十倍二十倍の腕力のあろうという連中の暴行沙汰は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほんまに江戸ッ子でおまっしゃろ」まかり出た通人がグッと反身(そりみ)になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって深間へ入り込んで来たのは通人に似合わぬ不覚でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...また従兄(いとこ)にも通人がいた...
夏目漱石 「僕の昔」
...たしかに普通人の標準に比し一人前以上の仕事する人である...
新渡戸稲造 「自警録」
...物識と通人は、ガラッ八にとっては一番の苦手だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは又普通人のためにあるのだ...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...小夜衣を願いまァす」細い声で通人のような旦那が...
正岡容 「寄席」
...普通人間が椅子にかけるようにゆったり深く椅子の背にもたれてかけていたばかりだ...
宮本百合子 「刻々」
...これは記者がそんな通人の行く処へ行って...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ちょっと普通人かと思われますが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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