...彼は通人だから、あの美術展の企画にも参加している...
...この店は通人向けの本が多いので、よく利用される...
...通人たちはよくそのカフェで会合を開いている...
...彼女は通人としての人脈が広いので、あちこちでお世話になっているようだ...
...大学時代から通人と付き合っていた彼は、社会人になってからも交流を続けている...
...彼等通人(つうじん)も肚(はら)の中では如何(いか)に人生の暗澹(あんたん)たるものかは心得てゐたのではないであらうか? しかもその事実を回避(くわいひ)する為に(たとひ無意識的ではあつたにもせよ)洒落(しや)れのめしてゐたのではないであらうか? 彼等の一人(ひとり)...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...緑雨の通人的観察もまたしばしば人生の一角に触れているので...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...馬琴と違って酸(す)いも甘いも心得た通人だったから人をそらすような事は決して做(し)なかった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...本来の理想は江戸式通人のそれに似たものであつたらしく...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...従って普通人間の客観とは次第に縁の遠いものになり...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...高山へ登らないものだ」山の通人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...山の通人と喧嘩を買って出たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...御贔屓(ごひいき)になった夕作さんという土地の通人がこしらえたうたなのよ――古風なのと違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...よた村なにがしと通人が名乗ったのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなか普通人情として甘(あま)んじてのみいるものでない...
新渡戸稲造 「自警録」
...萬兵衞は通人らしくたしなみの良い男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多くの酔客通人を乗せて隅田川へ漕ぎいでた屋根舟に...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...又イギリスがしかつめらしい皮をつけ乍らなかなか油断のならない通人をもっている証拠で面白いと思うの)ミラノのスカラ座では一八四八年頃...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...普通人の中に私が選び出すような人格者はまずないらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...王たちは普通人より損な境遇にある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それまでは普通人のたべるものはすべてヨネであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...普通人の所謂(いわゆる)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...普通人と雖(いえど)もよく眼を開いて見る時は...
夢野久作 「霊感!」
便利!手書き漢字入力検索