...彼は通人だから、あの美術展の企画にも参加している...
...この店は通人向けの本が多いので、よく利用される...
...通人たちはよくそのカフェで会合を開いている...
...彼女は通人としての人脈が広いので、あちこちでお世話になっているようだ...
...大学時代から通人と付き合っていた彼は、社会人になってからも交流を続けている...
...江戸の通人の女遊びは一概に不品行呼ばわりする事は出来ない...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...普通人の愛慾心理も押詰めて行ったら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...精緻(せいち)な享楽の方面における通人を気取ってるのを見ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山の通人は、自分の博識の権限を犯(おか)されでもしたように、ムッとして、「論より証拠――証拠があらば聞きましょう、一体、神主は高山に登らないもので、高山修行は修験者(しゅげんじゃ)に限ったものだ」「ところで――物識(ものし)りの先生、この信州松本に、藤江正明老人という神主様のあることを、御存じですか?」「それが、どうしたのだ」「それは神主サンでございますよ、ねえ、池田先生、先生も御存じでしょう、松本の藤江正明老人は神主様であって、また歌人としても、相応に知られていますね」北原賢次は、池田良斎を顧みて駄目を押しますと、池田良斎は、無言でうなずいて見せました...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄っぺらな山の通人と...
中里介山 「大菩薩峠」
...よた村なにがしと通人が名乗ったのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供を相手に、こういう無邪気(?)な色気抜きの遊びに限る、こういう遊びぶりこそは、色も恋も卒業した通の通でなければやれない、という面つきをして得意満々の体に見えたが、しかし、もう時刻もだいぶおそい、この辺で、この清興に疲れた可憐の子供たちを解放して、塒(ねぐら)につかせてやるのが、また通人の情け、無邪気というものも程度を知ることが、また通人の通人たる所以(ゆえん)でなければならないという面をして、「どうだ、面白かったか」「ほんとに面白かったわ」「ずいぶん面白かったわ」「でも、わたし苦しかったわ」「負傷者は出なかったね、怪我をした者がないのが何より...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが分った時の通人の驚きは一方(ひとかた)ならなかった...
新渡戸稲造 「自警録」
...女から女へと渡り歩く通人に取って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸でも通(つう)の通人が穿(は)くはき物だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狂人どころか普通人...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...芸術家と普通人との二元性というテエマを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...戯作者気質ののこっていた通人気どりの文士たちならば...
宮本百合子 「「大人の文学」論の現実性」
...通人は「花巻」を好みます...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...勅勘(ちょっかん)の者は普通人と同じように生活していることはよろしくないとされるのはこの国ばかりのことでもありません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当時小倉袴(こくらばかま)仲間の通人がわたくしに教えて云った...
森鴎外 「細木香以」
...肩幅が普通人よりも狭いようです...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...ナカナカ貴方は通人ですなあ」「ワシは通人じゃない...
夢野久作 「近世快人伝」
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