...なんだろう――今のは?」通り魔か? 通りすぎた気配だけあって...
海野十三 「くろがね天狗」
...しかし、自動車は、それらの光景をあとに見すてて、通り魔のように、ただ、先へ先へととんでいきます...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...しかしそれはほんの通り魔のような過失で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...この阿修羅のごとき海の通り魔は突如として...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...お銀様の後ろの廊下を通り魔のように通るところの者が...
中里介山 「大菩薩峠」
...老孃達の上に通り魔のやうな不思議な作用(はたらき)を殘して行つた...
中島敦 「かめれおん日記」
...すごい勢いで滑り落ちてくる「通り魔」には...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...通り魔のように荒し廻る兇賊がありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...通り魔のやうに荒し廻る兇賊がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...通り魔のやうに襲ひかゝつたものが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不安のこもつたもので、これ以上はどうしやうもないといつた、つきつめた思ひが、通り魔のやうに、富岡の胸のなかにこもつてきてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...思いがけもしない通り魔のような涙を瞼に浮べた...
林芙美子 「晩菊」
...ペテン師とか、詐欺師とか、通り魔とか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...通り魔だか何だか知らねえけど...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...通り魔のように抜けて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...木蔭(こかげ)の少ない町中は瓦屋根にキラキラと残暑が光って亀裂(きれつ)の出来た往来は通り魔のした後のように時々一人として行人の影を止めないで森閑としてしまう...
水上滝太郎 「山の手の子」
...その通り魔に殺されかかったという話だったよ」「……そら...
吉川英治 「江戸三国志」
...「出た!」「出たぞ――通り魔が」と...
吉川英治 「江戸三国志」
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