...さうして僕が輕く挨拶して通り過ぎる後から繰返し/\嬉しさうに感謝の念をのべた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...通り過ぎるだけで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...断崖を通り過ぎるその直前...
海野十三 「火星兵団」
...通り過ぎる部落の...
太宰治 「津軽」
...折々人の通り過ぎるどよみが遠音にひびいてくる...
近松秋江 「黒髪」
...二つ三つ停車場を通り過ぎるうちに...
豊島与志雄 「丘の上」
...陰惨な熱い大きな影が通り過ぎる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眼の前を通り過ぎるあらゆる女の...
豊島与志雄 「理想の女」
...街道沿いにある酒屋や茶屋を通り過ぎるたびに...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...彼らのあるものは例の黒い顔に笑(えみ)を湛(たた)えて嬉(うれ)し気(げ)に通り過ぎる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...「失礼」と挨拶(あいさつ)でもして通り過ぎるように...
夏目漱石 「明暗」
...笛(きてき)を低く呻吟(うな)らせて通り過ぎると...
長谷川時雨 「佃のわたし」
...時々通り過ぎる部落は...
林芙美子 「屋久島紀行」
...堅く閉された扉にぶつかつた罪人のやうな絶望感が心の中を通り過ぎるのを覚えた...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...その通り過ぎる人の上に...
森鴎外 「雁」
...おしまが通り過ぎる...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...これから通りかゝる筈の青木が原をさう一気に急いで通り過ぎることは出来まいと思はれたので...
若山牧水 「木枯紀行」
...坂なりの宿場を通り過ぎると愈々嶮しい登りとなつた...
若山牧水 「木枯紀行」
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