...素直にそこを通り過ぎることが出來た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...駄菓子屋(だがしや)の店先などに丸い笊(ざる)の中に打ち重ねて盛りあげられた南京豆の三角形の紙袋を見ると買わずには通り過ぎることが出来ない位でした...
海野十三 「三角形の恐怖」
...吾妻橋を通り過ぎる時には...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そう思って通り過ぎる人が多かったけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...幸子は何か胸を衝(つ)かれるように感じてその前を通り過ぎるのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女はわたしの前を通り過ぎる時...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...わざと顔をそむけるようにして通り過ぎるのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...門の前を通り過ぎる...
林芙美子 「瀑布」
...その白い柵の前を通り過ぎることが出来た...
堀辰雄 「美しい村」
...僕等の前を通り過ぎる...
堀辰雄 「不器用な天使」
...その郵便配達夫の通り過ぎるのを見送っていた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...コナイリイ・モル王の臣マイネ 少年アルトン族の勇士等(このほか舞台に見えないで)コルマック・コンリナスと美人アイリイの焼けた死体を持って哀哭しつつ深林を通り過ぎる人々琴ひきの唄に合せる(コーラス)合唱隊の人々第一場松と樫の茂っている森の中の空地...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...私の身につかないでいづれも通り過ぎるのである...
正宗白鳥 「新しくもならぬ人生」
...」夫を従えて旗竿の脇を通り過ぎる時...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...通り過ぎる時、極端に淫猥な顏付で自分達の方を見て笑ひながら舌を出した、五六間先の道端の柳の下で、溝(どぶ)の中に悠々と立小便をした後で日盛りの町を遠ざかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...通り過ぎる気にはなれないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「通り過ぎることができぬ気になって」こんなことを言って小野の家へ立ち寄った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...垂れ下った樹の枝が顔を撫でて通り過ぎる...
横光利一 「欧洲紀行」
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