...徐々に膨れ上がって表面にまき散らした乾いた粉を通り抜ける...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...馬は通り抜ける...
鈴木三重吉 「千鳥」
...花川戸を通り抜けると山(やま)の宿(しゅく)で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その道で六区を通り抜けると...
高村光太郎 「回想録」
...さうなると猶のこと軍治達は横を向いたまま通り抜けるのだつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...馬車が古い昔の町を通り抜けると馬鈴薯畑(ばれいしょばたけ)の中の大道を走って行った...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...青銅色の果(み)をつけた野葡萄の木は隣家(となり)の中庭(には)のこつちをばこつそり通り抜けるのでした...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...余が通り抜ける極楽水(ごくらくみず)の貧民は打てども蘇(よ)み返(がえ)る景色(けしき)なきまでに静かである...
夏目漱石 「琴のそら音」
...彼はその赤面を通り抜けるために...
夏目漱石 「明暗」
...思い出はこの男を斜に通り抜ける……斜にこの男を...
原民喜 「夢と人生」
...その横町を通り抜ける者は誰(だれ)しもその美しい花畑に眸(ひとみ)をみはらないものは無いくらいであった...
堀辰雄 「美しい村」
...彼は生垣の裾を腰をかゞめて通り抜けると...
牧野信一 「まぼろし」
...あの辺を旨く通り抜ける事が出来たら...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...どうしたらこの苦境を通り抜ける事が出来るでしょう...
夢野久作 「スランプ」
...二つほど奥の方へ通り抜けると...
夢野久作 「一足お先に」
...そこを小刻みに通り抜けると...
吉川英治 「江戸三国志」
...通り抜けるなんてまっぴらご免です...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...通り抜けるとまた野原である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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