...世間を一向知らない私は前にもいう通りこういうものを書く人は皆世の中の酸(す)いも甘いも噛分(かみわ)けた中年以上の通人だとばかり漠然(ばくぜん)と思って...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...丁度通り合せたどっかの帰りらしい空(から)のタクシーを呼び止めて...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...松林を通り抜けて...
太宰治 「パンドラの匣」
...庄造はあの通りでさつぱり信用がなかつたから...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そこへおあつらえ通り例の夕刊売りが通りかかって...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...ポリモスのいつた通りでした...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...茶箪笥の上にいつもの通り茶器や菓子盆が並んでいた...
豊島与志雄 「二つの途」
...その大通りは人通りの少ない所で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...レコードは幾通りもあるが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...二階の八疊に通りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夕涼みがてらの散歩の人々で西河岸通りはいつものやうに賑つて居た...
牧野信一 「秋雨の絶間」
...又其の望み通り何んでもさしてやらうと言ふたが...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...悪く云えば馬鹿を通り越しても満足せぬ意地張(いじばり)根性がドン底まで強かった...
夢野久作 「近世快人伝」
...新九郎自身が告白した通り...
吉川英治 「剣難女難」
...目通りをねがい出て...
吉川英治 「新書太閤記」
...ともかくのこと」「玄蕃どののいわるる通り...
吉川英治 「新書太閤記」
...何を話し合ってみても、曖昧(あいまい)な生返辞ばかりしているし、酒を飲み合っても、あの通りだ...
吉川英治 「旗岡巡査」
...いつも通りの部署につくべく分れて行く...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??