...また反対に電流の通ずる針金の位置を固定し置けば...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...一味相通ずる何物かがあった...
芥川龍之介 「魚河岸」
...更に次いで発表せられたいわゆる近衛声明は東亜連盟の思想と内容相通ずるものがある...
石原莞爾 「戦争史大観」
...鴎外が抽斎や蘭軒(らんけん)等の事跡を考証したのはこれらの古書校勘家と一縷(いちる)の相通ずる共通の趣味があったからだろう...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...此際は汽車は浦幌(うらほろ)迄通ずるのみ...
関寛 「関牧塲創業記事」
...奥(おく)の間(ま)へ通ずるドアを後ろ足で閉めながら...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...テームスは彼らにとっての三途(さんず)の川でこの門は冥府(よみ)に通ずる入口であった...
夏目漱石 「倫敦塔」
...全体に通ずる通し番号である...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...洋学者として英語を知らなければ迚(とて)も何にも通ずることが出来ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...程近いカアランド Carland 町へ通ずる淋しい裏道で...
牧逸馬 「双面獣」
...たしかに先代鶴枝の技巧的な美しさとは一脈相通ずるもののあるような心もちがしてならない...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...四十五州県に広く遊行し人家好女子あらば女工を教うるとて密処に誘い通ず...
南方熊楠 「十二支考」
...北が勝手からの上り口に通ずる...
森鴎外 「追儺」
...ヌサといっても通ずるが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...三当とは水戸に通ずる韻だった...
山本周五郎 「新潮記」
...南北に通ずるキタイスカヤ大街を主として...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...窮すれば通ず...
吉川英治 「三国志」
...古典に通ずるだけのものであったら...
吉川英治 「親鸞」
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