...況して全篇を通じて呼吸の一致を感じ通すことなどは殆んどない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...これに擢をさし通す...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そこで私たちは私のハンカチーフを首輪に通すと...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...ほこりで黒くなった窓ガラスがようやく白日の光を書物の上に通すような...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...自然に建物と建物の各層相互の交通のために地下道路が縦横に貫通するようになるかもしれない...
寺田寅彦 「地図をながめて」
...やはり隠し通すことが出来なかった...
徳田秋声 「爛」
...すべてが決せんとするその一郭の見通すべからざる暗黒のうちには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...炉の煙を破風(はふ)まで通すために...
中里介山 「大菩薩峠」
...猫のように闇中を見通す未開人の眼で彼がそうっと家の中を窺った時...
中島敦 「南島譚」
...弁慶(べんけい)が夫婦連れで来ても通すこっちゃねえ」ガラッ八の八五郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此處へ通すが宜い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八にも叔母さんという苦手があるんだから面白い――こっちへ通すがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こゝへ通すがいゝ」平次に取つては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見る通り煙管の羅宇を通すほどのチャチな工事だが...
久生十蘭 「魔都」
...こっちの言ひ分も通す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...此処を借り通す考へである...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...たゞの話のすぢを通すだけより...
水野葉舟 「言文一致」
...ところによっては袖(そで)をつけ手を通すものもあり...
柳田国男 「母の手毬歌」
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