...わたし達は幾度も幾度も呼鈴(べる)を鳴してやつと通じることが出來た...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...かなり平和な呑気な関所であることが読者に通じるだろうと...
海野十三 「軍用鼠」
...先方に通じるかどうかも分らなかったけれど...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...廊下へ通じる南室の扉(ドア)は開いていましたか?」「開いていました」「廊下に御主人はいませんでしたか?」「いませんでした」「御主人以外の誰れか」「誰れもいません」「ははア」司法主任は割に落付きすました美しい不二の眼隈(めくま)の辺(あたり)を見詰めながら...
大阪圭吉 「闖入者」
...庫裡へ通じる廊下に誰かの影がうごいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...蒙古(もうこ)カルカ語の tologai はタミール語の tali に通じる...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...そのあいた所へ意味の通じるような適当な文字を二字ずつあてはめたんだね...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...パトラッシュはルーベンスの住んだアントワープに通じるまっすぐな...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...京摂と長州が気脈を通じるための機関であり...
服部之総 「志士と経済」
...広場から広場へ通じる大門というのが...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...これは城へ通じる道じゃないか」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...何分ともお前が中に立つて私どもの心が通じるやう...
樋口一葉 「十三夜」
...いわんや人情などの通じる世界ではない...
久生十蘭 「鈴木主水」
...ドリアンにだけ通じる意味の最も鋭い口笛を鳴した...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...という大衆小説の手法に通じる外面的な方法がやはり消極の作用を示した...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...奥の間へ通じる口から...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...けれど余りにも現代に通じるものが少ない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そこからよべ」鏡(かがみ)の間(ま)から廊下へ通じるあいだにも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??