...先方に通じるかどうかも分らなかったけれど...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...お互ひに半分だけ物を言へば通じる人のまだ住んでゐる東京...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...その日のうちには通じる機会もなくて翌日になった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は大広間(サルーン)から二階へ通じる正面の大階段を急いで駈け降りて来たらしい妻と...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...どうかこうか通じると思われる片仮名で...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ため息の声にも通じる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...ついでに (Skt.)ullasitが「うれしい」で (L.)jocus が「茶化す」に通じるのもおもしろい...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...双方の言葉が通じるというわけには行かなかったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...意味が通じるように並べると...
野村胡堂 「死の舞踏」
...いろいろと原始時代の生活に通じるものがあった...
浜本浩 「甘い野辺」
...台所に通じる廊下からはグルゥバッハ夫人の声が聞えてくるだけだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...旅行者がボートに通じる長い階段のなかほどまで下りていったときには...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...各の卓抜な精励の業蹟の中から相通じる人間精神の美しい呼吸を通わせます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし仏語(ふつご)や独逸(ドイツ)語も少しずつは通じるようになっている...
森鴎外 「沈黙の塔」
...私どもが裏のお宮への道に通じる上坂に出るのには...
柳田国男 「故郷七十年」
...分り通じるところは...
横光利一 「旅愁」
...自分のいう真意の通じる範囲は...
横光利一 「旅愁」
...どこかへ通じる間道(かんどう)にそういない...
吉川英治 「神州天馬侠」
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