...わたし達は幾度も幾度も呼鈴(べる)を鳴してやつと通じることが出來た...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...何かやはり相通じるものがあるのであろう……幼児は東京へ着くまで...
上村松園 「車中有感」
...手をにぎりあえば電話が通じるしかけもあるのですが...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...予(あらかじ)めその由を通じると...
薄田泣菫 「茶話」
...「じわりじわり」に通じる...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...あるいはまたコロイドから有機体の生成等の機巧と相通じる考えである...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...すばやい足音と玄関の間に通じるドアを用心深く閉める物音とで目をさまされたように思えるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...何分ともお前が中に立つて私どもの心が通じるやう...
樋口一葉 「十三夜」
...庭園へ通じる大理石階段...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...自ずから感に通じるところがある...
水野葉舟 「北国の人」
...よろこびそのものが悲しみに通じるほどなのは面白いわねえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まことさえあれば仏様の御心に通じるものだからと云い慣わして...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...どこか西欧の農民工藝と通じるところがある...
柳宗悦 「全羅紀行」
...俳句以外の重大なものに通じる心として矢代の胸に残って来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...良人(をつと)がその事を通じるとギヤルソンは点頭(うなづ)きながらまたわたし等を一階上へ導ひた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...――丹波篠村(しのむら)へ通じる峠に近いのである...
吉川英治 「私本太平記」
...だいぶ通じることができた...
吉川英治 「新書太閤記」
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