...凡て我等自身の人格を通じてのみ可能なるが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...鉱物の三王国(キングドム)を通じてのことなのである...
石川欣一 「可愛い山」
...吉弥を通じて僕に会いたいということづてもあったが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...哲学とくにエピキュリアン(快楽主義)哲学に通じていた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...そうした日々を通じて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...作品を通じてみた氏はどうしても僕自身の主張する神祕象徴主義の具現せられたものであると思つてゐたが...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...いずれも直接間接に吾人の五感を通じて供給されるものである...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...「電話はどうして? 通じて?」と聞いた...
夏目漱石 「行人」
...夫人自身の主観的の感情や解釈を通じて...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...三村といふ看護婦と通じて居るといふことゝは全々別に...
牧野信一 「白明」
...若い頃に醫書をあさつて少しはその道に通じてゐた...
水野仙子 「四十餘日」
...彼は夫人に通じて...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...苦しさや悲しさがこうして相通じているその心の流れのなかで父にはわかるだろう...
「おもかげ」
...(a)このような全生涯を通じて変らない日頃の心掛こそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その二は金鋳神が前述のごとく鍛冶にも鋳物師にも銕物師にも通じて祀らるるを見れば...
柳田國男 「地名の研究」
...成員の意思と人格の参与を通じて...
矢部貞治 「政治学入門」
...それは嵩間から山越しに北陸道へ通じているそうで...
山本周五郎 「菊千代抄」
...道誉は家臣を通じて...
吉川英治 「私本太平記」
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