...一般に凡ての民族を通じて...
高木敏雄 「比較神話学」
...これは芭蕉前後を通じて俳諧道に見らるる特異の現象であろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...即ち本質の照観に溶け入るべき概念的な言葉の意味を通じて...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...哲学史を通じて物質という概念はありと凡ゆる様々な意味で用いられている...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...――そして更にこの特徴づけを通じて現在に於けるイデオロギーの内容と現勢とが一見殆んど最後的に説明されるのである(例えば平野義太郎氏の自由主義に対する又国粋主義に対する説明――『日本資本主義社会の機構』などがこの場合の「説明」の好模範だと考える)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...唐代を通じては新派が舊派を壓倒する譯には行かなかつた...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...時空を通じて永遠に実在するところの...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...『自分の頭で話を作り出す力はいうまでもないこと、学問も僕ほどある人が、一年中を通じて、一日でも、君達子供のために、新しい話が出来ないようじゃ情(なさけ)ない、』と彼は言った...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...よくいろいろのことに通じていた...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...私の研究の全体を通じて次第に述べられるであろう...
三木清 「親鸞」
...これで和邇とは古今を通じて鮫の事で神代既に熊和邇...
南方熊楠 「十二支考」
...地方に伝うる河童が人の妻娘に通じて子を産ませた談が能(よ)く似て居る...
南方熊楠 「十二支考」
...それに通じている人の歌としては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...鉄馬の手を通じて...
山本周五郎 「竹柏記」
...この少年の持物の全体を通じて何一つ上等でないものはない...
夢野久作 「暗黒公使」
...昭和十年六月六日 中央氣象臺に於て藤原咲平序四時を通じて山岳は人を呼んでゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...しかしその女らしさを通じて現われている清浄さは本尊に劣らない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...サンチェズは一五六七年を通じてこの地に残り...
和辻哲郎 「鎖国」
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