...自分の部屋へ通してくれました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...139活動その者1.私は全生涯を旅行し通した...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...「感覚を通して魂へ」(ヘルマン・ヘツセ)感覚の中に魂を...
種田山頭火 「其中日記」
...場代さえ払えば融通してくれるはずだというのであった...
徳田秋声 「挿話」
...片隅に立って待っている若い男があった(この男はそれからあともずっと立ち通しであった)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...之は當時百濟王は日本を經ずして直接に南朝に交通して居つたので...
内藤湖南 「聖徳太子」
...すっかり通して取払われ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうぞと言うからついて上がると応接間へ通した...
夏目漱石 「三四郎」
...三日二た晩寢通して見るが宜い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...情事(いろごと)には疎(うと)い――と八五郎にからかはれ通しの平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大家(おほや)の庇(ひさし)の下を通して貰ふか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...九景通してしまふと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...横に二本の太棒を通し四人の使丁が担いで来るのである...
牧野信一 「バラルダ物語」
...二八)北の強い寒風が吹き通した...
山本周五郎 「青べか日記」
...……どうだい……昨夜から吾輩が夜通しがかりで書いていた証拠に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...賑やかな声にくるまれ通しだった...
吉川英治 「私本太平記」
...――折も折、(笠寺(かさでら)の城主戸部新左(とべしんざ)が、信長に内通して、近く背後から撃ってくる)と、いう噂が伝わった...
吉川英治 「新書太閤記」
...これを通して、一年有余の――自分以外の同志たちの惨憺(さんたん)たる生活の態(さま)を、それとなく、読んで欲しいという心ではあるまいか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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