...謡いつつの奇妙な新聞社通いが始った様であった...
青柳喜兵衛 「夢の如く出現した彼」
...あの恋の通い路―――なつかしい石崖の下へ近寄る便宜もあるけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...三井寺にて夕月夜うみ少しある木の間かな俳諧勧進帳 奉加乞食路通いね/\と人にいはれつ年の暮草臥て烏行くなり雪ぐもり草枕虻を押へて寝覚めけり┌五句三十一音...
種田山頭火 「其中日記」
...そうした彼女の方へ足繁く通いながら...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...時としてはあまり似通いすぎていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...久能はまた学校に通い出した...
豊田三郎 「リラの手紙」
...毎夜吉原通いの人力車(じんりきしゃ)がこの道を引きもきらず...
永井荷風 「里の今昔」
...大名が廓(くるわ)通いに夢中になったように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...通い番頭の久七がこの騒ぎの中へ踏み止まって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...父親の望みで小学校へ通い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...アメリカに行ってしばらくの間,私は英語の学校に通いました...
間所紗織 「“青い顔”」
...自分達は愉快に学校に通い...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...その式の済んだあとで通い始めるようにとの御内意が薫へ伝達されている時であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また吉原へ通いはじめた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...かつて大学にしげく通いし折...
森鴎外 「舞姫」
...通いの娘たちは、またおぎんさんの「わしンとこの子」がはじまったと目まぜして、クスクス笑い合うのだった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...やがて長江通いの日清汽船で漢口へ溯った...
柳田国男 「故郷七十年」
...帰宅後も宵よりまた家の近所の岡鴻東氏の「岡塾」に通い...
吉川英治 「年譜」
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