...それから山道に這入ると...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...日が這入るとすぐに床につく習ひの祖母さんが...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...十一時に右からタカイシ沢の這入るのを見た...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...同時にいよいよ「血の本舞台(リデア)」の第一段へ這入る...
谷譲次 「踊る地平線」
...そこへ這入るようになりました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...資本主義のサイクルは多分一九四六(?)年度までに上昇期に這入るだろう...
戸坂潤 「読書法」
...異端か自由思想家の列に這入るほかなく...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...良子とお祖母さんとはその部屋で一緒の床に這入る...
中原中也 「良子」
...部屋へ這入ると、女中のニウが、富岡の洗濯物を整理して、棚へしまつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...巨きなお堂のなかへ土足でがたがたと這入る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...素通りもなるまいとてずつと這入るに...
樋口一葉 「にごりえ」
...私に從つて廣間に這入ると彼は私に急いで何か乾いた物を着て書齋の彼の許へ歸つて來るやうにと云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...大概の人が水へ這入ると同時に心臓の鼓動が止まった位いである...
牧逸馬 「運命のSOS」
...このお話の主人公になっているリヤトニコフという兵卒が私と同じ分隊に這入ることになったのです...
夢野久作 「死後の恋」
...その扉(ドア)を鍵で開いて内部に這入ると少年も続いて這入った...
夢野久作 「暗黒公使」
...中に這入ると粗末な椅子やテーブルがあって...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「満洲に這入ると直ぐに憲兵司令に命じまして...
夢野久作 「人間レコード」
...平四郎は家に這入るとすぐ...
吉川英治 「夏虫行燈」
ランダム例文:
万病 食うか食われるかの争い 落ち穂
便利!手書き漢字入力検索