...後に学校に這入りました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「僕は此所にをりますから、お這入りなさい、あなたがお這入りになつたら、すぐ帰りますから、」「まあ、ちよつと姉に会つてください、お手間は取らせませんから、」「すこし、僕は用事がありますから、」「でも、ちよつとなら好いでせう、」女はさう云つてから玄関の方へ歩いて行つて花の下つてをる木の傍をよけるやうにして行つた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...百姓は折角仕付けても堤防がなければ水が這入りますから麥も稻も取れませぬから躊躇する...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...密会所等へ這入りこむかわりに...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...さあ居間へお這入り...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...当時所謂「インタ」や「産業労働時報」を出していた唯一の大衆的調査機関だった「産業労働調査所」に這入り...
戸坂潤 「社会時評」
...そしてダンシングホールにでも少し出這入りなさると好いわ...
中原中也 「夢」
...その時当人は高等学校へ這入り立てだとか...
夏目漱石 「行人」
...文三は部屋へ這入り込み坐に着きながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...さて子舎へ這入ッてからお勢は手疾(てばや)く寐衣(ねまき)に着替えて床へ這入り...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかし彼は平気なものでそのまま翌日になると風呂へも這入り...
北條民雄 「癩院記録」
...もうぽつぽつ外人たちの這入りだした別荘(べっそう)の並(なら)んでいる水車の道のほとりを私が散歩をしていたら...
堀辰雄 「美しい村」
...豚吉の肥った身体(からだ)がどうしても這入りません...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...夫婦の珍らしい姿が見たさにわれもわれもとお金を払って中に這入りましたので...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...お這入りにならないわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...這入りたがる客の多いのが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...二度ばかり泥棒が這入りましてなあ...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...実は大連からツイ今さっき無線電信が這入りましたのでね……この珈琲(コーヒー)茶碗の内側に電文が暗号で書いてあります...
夢野久作 「焦点を合せる」
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