...がさがさ音がして犬の沾(ぬ)れて居る口の端に這い寄るものがある...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...外へ這い出したのです」「誰か...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...四つん這いにならねばならなかった...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...かっかっと火照(ほて)る躯で畳に腹這い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...泥の上を這いずりながら...
林芙美子 「泣虫小僧」
...柘榴口(ざくろぐち)からまっ赤になって這いだして来たのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...露地の入口まで隙間もなく人をくばって蟻の這いでるセキもなかったはず...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...パウロは邸宅へ這い戻った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...私を見ると息を切らせ乍ら這い寄って来るんです...
松永延造 「職工と微笑」
...ハンズとピートに漂流木の上に腹這いに寝かされ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...中から我さきにと這い出て来る薄暗みの気配を彼は眼で制しながら...
横光利一 「旅愁」
...その這い松から下の崖は...
吉川英治 「江戸三国志」
...蛆(うじ)のように這い出して来た囚われの人間と...
吉川英治 「江戸三国志」
...這い上がッて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...明けかけている」簗小屋を這い出すなり高徳は息をつめて畷(なわて)の方を凝視した...
吉川英治 「私本太平記」
...四つン這いになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――這い寄って、「…………」その人影は、縁先から、ややしばらくのあいだ、じっと、屋内を窺(うかが)っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...止まると同時に腹這いになった...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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