...大きな蝦蟇(がま)がのそのそと這いありく...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「油断出来ないぞ」五郎はごそごそと這い廻り...
梅崎春生 「幻化」
...ジリジリと這いよった...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...外へ這い出したのです」「誰か...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...四つん這いになって行っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...欽之丞の足許に這いました...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...彼の皮膚の上を這い廻った...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...かっかっと火照(ほて)る躯で畳に腹這い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「奴も腹這いになって...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...ようやく上へ這いあがると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ただ地面をうろうろと這い廻ってばかりいる蟹を彼は思い浮かべて見るのであった...
北條民雄 「いのちの初夜」
...顔一面にはげしい失望の色を浮べながら穴から這い上がり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...赤ん坊のようにベタベタと這いながら引込んで行った...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...これは人種の伝統が限りもない巨大な草の中から這い上って来たからであろうと思う...
横光利一 「欧洲紀行」
...その混乱した外界の上を自由に這い廻る愛情の鮮かな拡がりを...
横光利一 「上海」
...道の割石の弛んだ隙間がタッチの凄い鱗のように黒くうねうねと這い昇っていた...
横光利一 「旅愁」
...這い出してゆこうとする者など――ずっと見まわしても二十人のうえはある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...寝床の中で腹這いのままジンやブランデーなどを独りでカクテルしては飲んでいるのであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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