...保元平治以前の源氏と保元平治以後の源氏とは其東国に有せる勢力に於て殆ど何等の逕庭をも有せざりし也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...併し此二つの層が食ふ爲にする勞働――職業――に對する寛容の度には著しい逕庭がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...實現の意志を重視するものと――此二つの相違は人生の見方に非常な逕庭を生ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...性格の點に於ける逕庭はその要求に於ける一致を妨げない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何れをとってもさほど逕庭(けいてい)はない途(みち)だと高城が言うので...
梅崎春生 「日の果て」
...上代人の思想と今人の思想との間には大なる逕庭(けいてい)があって...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...諸動物中にも特種の心性の発達に甚だしく逕庭がある...
南方熊楠 「十二支考」
...附き添うた伝説の多寡に著しい逕庭(ちがい)あり...
南方熊楠 「十二支考」
...此説は世の伝ふる所と太(はなは)だ逕庭(けいてい)がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其間に逕庭があらうとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私は彼の示した作と彼の協団的理想との間に大きな逕庭(けいてい)を感じる...
柳宗悦 「工藝の道」
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