...一千八百四十一年になさった旅の途次...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...同年七月郷里を出發し途次新宮及箱根に於て同志に謀るに暴擧を決行せんことを以てし...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...その真理に達するの途次にあるものなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...二所詣の途次、相模川の橋がところどころ破損してゐて、私たちが渡る時にもひどく危い思ひを致しまして、その時、将軍家はお傍の人に、多くの人が難儀をするから早く修理させたらよからうとおつしやつて居られましたが、そのお言ひつけに就いて、けふ三浦兵衛尉さまからお話が出て、相州さま、前大膳大夫さま、善信入道さまなど打寄つて協議なさいましたところ、なかなか御意見がまとまらず、数剋後、その修理はしばらく見合せませうといふ事に落ちついた模様でございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...学校から帰宅の途次...
種田山頭火 「其中日記」
...後藤さんが帰省の途次立寄るといふ...
種田山頭火 「其中日記」
...而して此(か)かる特質(理想)は今や甚(はなはだ)しき化醇の途次にありて未(いま)だ劃然たる定質を鋳成するに至らざるにはあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...今から三十余年の昔自分の高等学校学生時代に熊本(くまもと)から帰省の途次門司(もじ)の宿屋である友人と一晩寝ないで語り明かしたときにこの句についてだいぶいろいろ論じ合ったことを記憶している...
寺田寅彦 「思い出草」
...東海道徒歩傳道の途次...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...從つて明治二年米人技師ガンブルが上海から歸國の途次...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...」旅行の途次、通りかかったら、寄っていきなさい、という意味なのである...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...小宮さんが先生の危篤の報に急いで上京される途次...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...今日も支那文学者一戸務君を訪れる途次だったのであるから先より聴くべくもなかったが...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...予高野登山の途次...
南方熊楠 「十二支考」
...蘭軒は文化丙寅に長崎に往く途次...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...途次往々顛人以為快」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...下見(したみ)するための公用の途次との事です...
吉川英治 「平の将門」
...フロイスは京都への途次伊予でそれを見聞した...
和辻哲郎 「鎖国」
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