...真理に達するの途次にありて迷中に出没し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...門額の大字に点(とも)す蝸牛(かぎゅう)かな主客閑話ででむし竹を上るなり明治三十九年五月三十日大谷(おおたに)句仏(くぶつ)北海道巡錫(じゅんしゃく)の途次来訪を機とし...
高浜虚子 「五百句」
...葛城(かつらぎ)の神臠(みそな)はせ青き踏む大正六年二月十日 帰省の途次堺に寄る...
高浜虚子 「五百句」
...月浴びて玉崩(くず)れをる噴井(ふけい)かな大正十三年八月秋の蚊の居りてけはしき寺法かな大正十三年 鮮満旅行の途次...
高浜虚子 「五百句」
...毎日学校へ来る途次(みちみち)...
竹久夢二 「大きな手」
...後藤さんが帰郷の途次を寄つてくれた...
種田山頭火 「其中日記」
...散歩の途次、私は二条駅の木柵に凭り、単線のレールが鈍く光っているのを眺めながら、花園、嵯峨、保津峡、更に胡麻、和知、安栖里、山家などと、頻りに旅が思われたりした...
外村繁 「澪標」
...正午海神への途次船橋を散歩す...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...途次日比谷公園の樹に憩ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...途次榛原帋舗の前を通過ぎし故...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...我輩今回帰朝の途次...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...ノルゲ号の搭乗者が高速飛行の途次に瞥見したものは...
久生十蘭 「南極記」
...途次線路の壊(やぶ)れたるところ多し...
森鴎外 「みちの記」
...全度帰郷の途次寄り道をすることになったのだった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...なるほど」「その途次(とじ)...
吉川英治 「私本太平記」
...こんどの使節の旅の途次...
吉川英治 「新書太閤記」
...この芭蕉の句も彼が旅行の途次...
若山牧水 「樹木とその葉」
...オルガンチノたちが帰京してから十日の後、一五七七年の三月に、信長は三人の子を同伴して、雑賀遠征の途次、京都に寄った...
和辻哲郎 「鎖国」
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