...明の武宗が微行の途次...
芥川龍之介 「上海游記」
...真理に達するの途次にありて迷中に出没し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...陸奥は地方漫遊の途次たまたま日光に杖を曳いた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この途次、久野村の稲村与市が涙をもって縷々訴えて、言々哀切をきわめたので、樺山も胸を打たれてこまごまと慰撫するところがあった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...月浴びて玉崩(くず)れをる噴井(ふけい)かな大正十三年八月秋の蚊の居りてけはしき寺法かな大正十三年 鮮満旅行の途次...
高浜虚子 「五百句」
...夏潮の今退(ひ)く平家亡ぶ時も六月一日 満鮮旅行への途次...
高浜虚子 「六百句」
...毎日学校へ来る途次(みちみち)...
竹久夢二 「大きな手」
...後藤さんが帰郷の途次を寄つてくれた...
種田山頭火 「其中日記」
...而して此(か)かる特質(理想)は今や甚(はなはだ)しき化醇の途次にありて未(いま)だ劃然たる定質を鋳成するに至らざるにはあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...公用を帶びて下田に來るの途次...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...」旅行の途次、通りかかったら、寄っていきなさい、という意味なのである...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...加ふるに文化末年名古屋に赴(おもむ)くの途次親しく諸国の風景を目睹(もくと)し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...はじめ――嘉永の二年ごろ、斎藤弥九郎の長男新太郎が、武者修行の途次、長州萩の城下に着いた...
中里介山 「大菩薩峠」
...西郷・月照一行が亡命の途次白石家へ潜んで以来ようやく全国志士の間に知られた...
服部之総 「志士と経済」
...これよりご城下へのお戻りの途次でもござりまするか」「いやいや...
吉川英治 「剣難女難」
...天子が長安から還幸の途次...
吉川英治 「三国志」
...じつは先頃の旅帰りの途次...
吉川英治 「新・水滸伝」
...途次船中の出来事について彼は語る...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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