...同年七月郷里を出發し途次新宮及箱根に於て同志に謀るに暴擧を決行せんことを以てし...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...まず話題は、ここへ来る途次、私の惹(ひ)き起したポーランド女の殺害事件についてであった...
海野十三 「地球要塞」
...門額の大字に点(とも)す蝸牛(かぎゅう)かな主客閑話ででむし竹を上るなり明治三十九年五月三十日大谷(おおたに)句仏(くぶつ)北海道巡錫(じゅんしゃく)の途次来訪を機とし...
高浜虚子 「五百句」
...明日から出張する途次を立ち寄ってくれたという...
種田山頭火 「鉄鉢と魚籃と」
...今から三十余年の昔自分の高等学校学生時代に熊本(くまもと)から帰省の途次門司(もじ)の宿屋である友人と一晩寝ないで語り明かしたときにこの句についてだいぶいろいろ論じ合ったことを記憶している...
寺田寅彦 「思い出草」
...公用を帶びて下田に來るの途次...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そもそも、俺が旅行の途次、山陽線のO駅に急行列車からわざわざ降りたのは、岩木周作を訪問するためだった...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...拝啓御新作出勤の途次(とじ)車上にて拝読致候(いたしそうろう)...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...正午海神への途次船橋を散歩す...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...狂馬楽ら墓参の途次...
正岡容 「下谷練塀小路」
...その時分は九月の入学であったが、七月の初め、私は帰省の途次、速水先生の紹介状を持って洛北(らくほく)田中村に西田先生を訪ねた...
三木清 「西田先生のことども」
...途次に傷(やぶ)られむことを恐れて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それゆゑに途次に費す所も亦諸医官に倍(ばいし)した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...香以は途次藤沢の清浄光寺に詣(もう)で...
森鴎外 「細木香以」
...天子が長安から還幸の途次...
吉川英治 「三国志」
...こんどの使節の旅の途次...
吉川英治 「新書太閤記」
...フロイスは京都への途次伊予でそれを見聞した...
和辻哲郎 「鎖国」
...途次船中の出来事について彼は語る...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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