...長さ五尺の途方もなく大きい...
芥川龍之介 「芋粥」
...先づ二三ヶ所の途方もなく突き出た青い枝を切つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...途方もなく滑稽なものに見えた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...内気な人はどうかした拍子に途方もなく強くなるものであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうかすると片方の小鼻が途方もなくたれ下がっているのを手近で見る時には少しも気づかなかったりする...
寺田寅彦 「自画像」
...途方もなく大きな...
寺田寅彦 「試験管」
...ことしは花壇の向日葵(ひまわり)が途方もなく生長して軒よりも高くなった...
寺田寅彦 「備忘録」
...江戸ッ子のうちでも途方もなく気の早いせいでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か途方もなく大きなもの...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...いわば途方もなく大きい紡錘形の口を持った(たも)網を海上に浮かべたようなものである...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...途方もなく惨めな部落だつたので!素地(きぢ)のままで何も塗つてない丸太小屋が十軒ほど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...途方もなく高い一本のゆりの木の根もとまで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...岩々に映える光が途方もなくまぶしかつた...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...ガミガミと途方もなく苛立って続けざまに発砲するのだが...
牧野信一 「ゼーロン」
...途方もなく身軽な女の子だというから――」「いかに身軽なあたしだって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...野良犬の歩いて来るのを見れば――こういう動物をそのまま人間の形にした途方もなく偉い存在――が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あれは途方もなく強い奴だと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大いなる種族が奇妙にも恐れをなす途方もなく大きな...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
便利!手書き漢字入力検索