...その松の枝を悉(ことごとく)途方もなく一方へ伸したとする...
芥川龍之介 「芸術その他」
...途方もなく滑稽なものに見えた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼はそんな工合にしつゝ途方もなく長い間地中を這(は)ったように感じた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ある花はこんなに細小でまたある花は途方もなく大きい...
寺田寅彦 「高原」
...この氷山は途方もなく広いので...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...つまり途方もなく大きな...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...また鼻のさきを焦しさうに顔をつつこんで燈心をかきたてる伯母さんの影法師が行燈の紙に途方もなく大きくうつるのをみればなにかが化けてきてるのぢやないかといふ気がした...
中勘助 「銀の匙」
...途方もなく悶(もだ)えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...アネモネ畠でひろびろとした耕地の間に途方もなく大きな毛氈を敷きひろげたように...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...馬鹿々々しく途方もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...途方もなく急嶮であるにも拘わらず...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...それは途方もなくすばらしい好意ということになった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...途方もなく暗い空想に走つてゐた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...わたしは途方もなく叙情的な大学生であつた...
牧野信一 「湖の夢」
...途方もなく身軽な女の子だというから――」「いかに身軽なあたしだって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ばさばさのマントを着て脚と口との途方もなく細い大將へやれつて...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...途方もなく大きな括弧を描いて...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...途方もなく面白く喋つた...
若山牧水 「姉妹」
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