...先づ二三ヶ所の途方もなく突き出た青い枝を切つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...途方もなく滑稽なものに見えた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...キャッキャッと図に乗って途方もなく騒ぎ出した...
谷崎潤一郎 「少年」
...どうかすると片方の小鼻が途方もなくたれ下がっているのを手近で見る時には少しも気づかなかったりする...
寺田寅彦 「自画像」
...ことしは花壇の向日葵(ひまわり)が途方もなく生長して軒よりも高くなった...
寺田寅彦 「備忘録」
...文学を途方もなく拡大したものに見えよう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...即ち岡本代議士は途方もなくあわてたもので...
戸坂潤 「社会時評」
...Tにいた時あいつの心に途方もなく大きな印象を與えたらしいぞ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...つまり途方もなく大きな...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...途方もなく大きい列車が...
中原中也 「夜汽車の食堂」
...途方もなく突飛(とっぴ)なことのように思われだして来た...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ガミガミと途方もなく苛立って続けざまに発砲するのだが...
牧野信一 「ゼーロン」
...経験などといふものは途方もなくツマラナく...
牧野信一 「半島の果にて」
...生意氣と見られれば途方もなく生意氣に相違なかつたらうが...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...途方もなくどっさりと……」「もう死んじまったんですか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...途方もなく古い話だが...
柳田国男 「海上の道」
...途方もなく広がる黒い木の書棚が壁を埋め尽くし...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...そういう途方もなく大きい伝記にとっては...
和辻哲郎 「孔子」
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