...先づ二三ヶ所の途方もなく突き出た青い枝を切つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...値段が途方もなく安いから――天国へ行く切符代の御祈祷(ごきとう)も...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...一口にいったら……途方もなく肚(はら)の大(で)かい……日本人にゃ珍しい肚の大きな方でござんすな...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...文学を途方もなく拡大したものに見えよう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...Tにいた時あいつの心に途方もなく大きな印象を與えたらしいぞ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...途方もなく締りのない声でゲラゲラゲラと笑い出したものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...また途方もなく自分を買いかぶるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...それまでの悟空の・途方もなく大きな(善悪以前の)存在に...
中島敦 「悟浄歎異」
...途方もなく急嶮であるにも拘わらず...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...このような途方もなく不思議な考察において哲学がまだ与え得る知識の小ささを理解するためには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ゐなくても――恐ろしく巨大な黒馬の背に跨がつて歩を進めてゆくのは何者だらう! 途方もなく脊の高い騎士が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...もう自分の心は途方もなく歪んでしまつたらしい...
牧野信一 「素書」
...若しもそれで途方もなく悸かして...
牧野信一 「夜見の巻」
...途方もなく身軽な女の子だというから――」「いかに身軽なあたしだって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ばさばさのマントを着て脚と口との途方もなく細い大將へやれつて...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...途方もなく大きいので誰も買おうとしないが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...途方もなく喜悦して...
吉川英治 「三国志」
...大いなる種族が奇妙にも恐れをなす途方もなく大きな...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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