...と書いただけで途方にくれるような事はないのです...
太宰治 「トカトントン」
...とのさまはうちじにあそばすのかとどなたも途方にくれるばかりで...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...しかし見るとおりの病人をかかえて今急におまえに帰られては途方にくれる...
寺田寅彦 「どんぐり」
...途方にくれるばかりでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...私はどうしたらいいのか途方にくれる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...途方にくれる立場にさらされている...
宮本百合子 「一票の教訓」
...途方にくれる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それについても急に途方にくれることがなくなって大安心です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……(自分のすそにすがり付いている子供等を見廻して途方にくれる)これだけの子達は...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...どうしてよいやら途方にくれるばかりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...着物の前をしっかりと合わせたまま途方にくれるのであった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...たとえおはちのやつをみつけたって警察でも途方にくれるばかりじゃねえか...
山本周五郎 「季節のない街」
...おれがいなくなれば途方にくれるだろう...
山本周五郎 「さぶ」
...病気の弟をかかえては途方にくれるにちがいない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...本当に困りますよ」こう云って途方にくれるような顔をし...
山本周五郎 「柳橋物語」
...丹羽、滝川などの世馴れた老巧(ろうこう)をもってしても、途方にくれる、陳弁(ちんべん)につとめる、そして為(な)すところを知らないだろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな次第ではございません」「それに似たような程度か」「……どうも寔(まこと)に」悦之進は途方にくれるほど...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...途方にくれる』『お詫びは...
吉川英治 「夕顔の門」
便利!手書き漢字入力検索