...その後やつと途切れ途切れに...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...途切れ途切れにしか聞えなかったが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...涙の下から途切れ途切れに叫んだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...懶そうな声が途切れ途切れに聞えて来る...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...切なそうに途切れ途切れに聞こえてくるような気さえしたのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...自分が瞑目したならば独逸にいる姉に知らせて欲しいという意味を途切れ途切れに述べられました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...卯女子さんの家まで聞いて貰ひに行く」と云ふ意味のことを途切れ途切れに叫び...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...一人が「それよりも、あの新参者は?」「そうそう、あの器量好しを、いじめましょうわいな」深雪は、そういう会話に、耳を背向(そむ)けて、明日の自分、あの老女梅野の言葉、お由羅のやさしさ、それを刺せという命令、父、兄、母――そうしたことを、毀れた鏡に写してみているように、途切れ途切れに、ちらちら考えていた...
直木三十五 「南国太平記」
...この静かな晩に……」途切れ途切れに言う...
中里介山 「大菩薩峠」
...三筋雨の糸が途切れ途切れに映(うつ)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...はるか上の方からは途切れ途切れにガイヤアルの血声...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そして痙攣(ひきつ)つたやうな声で、途切れ途切れに、「判らん、俺、は、何もかも、判らん、判らなくなつてしまつた...
北條民雄 「道化芝居」
...考えているのさ……」と途切れ途切れに言い出した...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...」高は途切れ途切れに以上のような告白を語り明したのである...
松永延造 「職工と微笑」
...途切れ途切れに伊東の耳に入っていた...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...それはひどい風に吹きちぎられて途切れ途切れに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...途切れ途切れに答えるだけだった...
山本周五郎 「風流太平記」
...途切れ途切れに聴えて来た...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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