...夫も世間も棄てて一緒に外國へ逐電してしまおう...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...お竹如来と宇太松の逐電は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...逐電(ちくでん)して行方知れず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...果し合いの末討ち取ってその場から逐電(ちくでん)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...刺してその場から逐電(ちくでん)するだけのことだが...
久生十蘭 「鈴木主水」
...逐電した奴なんざ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...両書生何れへか逐電したと見え...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...従者も逐電して淋しく暮す内...
南方熊楠 「十二支考」
...ある人借金に困って逐電し餓えて一城に入り...
南方熊楠 「十二支考」
...夜中大なる金塊を掘り得て逐電せる者ありという...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...そのように狭くやがては己が身の上に落ちかかって来るに相異ない封建の垣を我から一飛びに飛び越して逐電した...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...あれは天正(てんしょう)十一年に浜松(はままつ)を逐電(ちくてん)した時二十三歳(さい)であったから...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...逐電(ちくてん)するであろうとか...
吉川英治 「大岡越前」
...浜松を逐電(ちくてん)いたして...
吉川英治 「新書太閤記」
...「やはり他州へ逐電(ちくてん)ときまったか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「よもぎの寮」のお甲と逐電(ちくてん)してしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二人の娘を私の家に捨てゝおいたまま父はその頃の流行であつた臺灣の方に逐電したのであつた...
若山牧水 「姉妹」
...逐電の際に一人の弟と一人の僕を連れていたということ...
和辻哲郎 「鎖国」
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