...その年上の女房は「逐電」――浩さんの直話――してしまい...
犬田卯 「沼畔小話集」
...逐電したならしたで...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...逐電(ちくてん)して行方知れず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこともなく逐電(ちくでん)しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺達も早々に住み慣れたる故郷(ふるさと)を逐電しなければならなくなるであらうと私は...
牧野信一 「酒盗人」
...二階の窓から飛び乗つて逐電を試みる早業が巧であつた...
牧野信一 「三田に来て」
...重罪犯者同様その土地を逐電するほかに遁(に)げ路ない...
南方熊楠 「十二支考」
...佐橋が家康の許を逐電する...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...あげくには長年の家臣末吉真吾(すえよししんご)という者の恋女房を奪って逐電(ちくてん)してしまったのである...
吉川英治 「私本太平記」
...僧の妙吉(みょうきつ)がいつのまにか逐電(ちくてん)していたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...浜松を逐電(ちくてん)いたして...
吉川英治 「新書太閤記」
...「伯耆(ほうき)どのが逐電(ちくてん)した」「御城代が...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩霞(ばんか)に魯(ろ)憲兵も逐電(ちくてん)すること渭州(いしゅう)でも街なかの州橋(しゅうきょう)橋畔(きょうはん)に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...祇園藤次が逐電(ちくてん)してしまうやら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...世帯をたたんで他国へ逐電(ちくてん)してしまったんです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...逐電(ちくてん)したものでござろう』と...
吉川英治 「山浦清麿」
...徳川家を逐電(ちくでん)して...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...その際本多佐渡守などは一向一揆の本場の加賀へ逐電してしまった...
和辻哲郎 「鎖国」
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