...漸を逐うて改めるということではないのである...
鮎川義介 「革命を待つ心」
...この順序を逐うて過(あやま)たざるはヨブ記の実験記たる証拠である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...事は代を逐うて変改す...
高木敏雄 「比較神話学」
...一つ一つ正規の順序を逐うて病人を囘復させ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...儂は儂の住居が水草を逐うて移る天幕(てんと)であらねばならぬことを知らぬでは無かった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その元亀天正群雄鹿を逐うのときにおいて多く徒賤より起こり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...貿易事業は日を逐うて旺んになつていつたし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...アメリカ人たちは抹香鯨を逐うて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼は彼女の背を逐うた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...生活は日を逐うて苦しくなる...
中島敦 「山月記」
...口頭で應答するのだからどうにか先の奴の眞似をして饒舌つたが逐うつかり捉つてしまつた...
長塚節 「開業醫」
...甚だ速く人を逐う...
南方熊楠 「十二支考」
...縦(たと)えどんな悪魔が逐うても...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...女はわたくしを家や竈から逐うように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...兄の跡を逐うて故郷を飛び出してからモウ六年になると言うのですから...
夢野久作 「少女地獄」
...放ったらかしておいたらば遠からず両親の後を逐うに違いない……同じように私たち二人の幻影に悩まされつつ...
夢野久作 「霊感!」
...その荷を逐うようにして午後四時長男が出発する...
横光利一 「夜の靴」
...彼は自然に千鶴子の後を逐うのだった...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索