...さうして日を逐うて著るしからんとしてゐる...
石川啄木 「農村の中等階級」
...これから日を逐うて寒さが加はり...
薄田泣菫 「独楽園」
...そして著者の死後も年を逐うて真価をみとめられ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「日神曙の女神を逐う」との神話を生じ...
高木敏雄 「比較神話学」
...物語は巧みな戯曲的展開をもって章を逐うて最後の不可避的な結末に至る...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...儂は儂の住居が水草を逐うて移る天幕(てんと)であらねばならぬことを知らぬでは無かった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...自由貿易主義と蒸気機関とは雲竜相逐うの勢いをなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その元亀天正群雄鹿を逐うのときにおいて多く徒賤より起こり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...アメリカ人たちは抹香鯨を逐うて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...逆に日本から上海へ逐うてゆき...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...歩みは道を逐うて運ばれなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...父に對する遠慮から故郷とはいひながら妻子を遠く逐うたのです...
長塚節 「教師」
...人々の希望が日を逐うて潮(うしお)の如く高まると共に...
羽志主水 「監獄部屋」
...虎毎(いつ)も我生処種姓形色力勢皆師子に勝る我日々好美食を得師子わが後を逐うて残肉を食うと言うと...
南方熊楠 「十二支考」
...兄弟相逐うごとし他の過悪なし〉と...
南方熊楠 「十二支考」
...ハドルスキーの後を逐うて行った...
夢野久作 「暗黒公使」
...おのれのみが志を遂げんために利を逐うて狂奔する虚業家...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...若江の城は信長が将軍義昭を逐うた頃には三好義継の居城となって居り...
和辻哲郎 「鎖国」
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