...さうして日を逐うて著るしからんとしてゐる...
石川啄木 「農村の中等階級」
...待ちに待つた定めの騎士は赤袍を先とし黄青緑と順を逐うて左方より疾騙して場に出づれば...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...事は代を逐うて変改す...
高木敏雄 「比較神話学」
...相逐うて海に入り...
高木敏雄 「比較神話学」
...其跡を逐うたといふ訳でも何でも無いのですが...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...逆に日本から上海へ逐うてゆき...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...歩みは道を逐うて運ばれなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...これはあらゆる材料を年代を逐うて書き拔き...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...口頭で應答するのだからどうにか先の奴の眞似をして饒舌つたが逐うつかり捉つてしまつた...
長塚節 「開業醫」
...父に對する遠慮から故郷とはいひながら妻子を遠く逐うたのです...
長塚節 「教師」
...花がすんだあとこの子房は日を逐うて段々大きくなりて生長し...
牧野富太郎 「植物記」
...虎毎(いつ)も我生処種姓形色力勢皆師子に勝る我日々好美食を得師子わが後を逐うて残肉を食うと言うと...
南方熊楠 「十二支考」
...冗縦僕財これを将(もち)いて以て悪鬼を禁中に逐う...
南方熊楠 「十二支考」
...官人が弓矢もて方相を逐う体を図したのをしばしばみた...
南方熊楠 「十二支考」
...縦(たと)えどんな悪魔が逐うても...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...逐うてゐるのはなんの影やら...
森鴎外 「妄想」
...兄の跡を逐うて故郷を飛び出してからモウ六年になると言うのですから...
夢野久作 「少女地獄」
...放ったらかしておいたらば遠からず両親の後を逐うに違いない……同じように私たち二人の幻影に悩まされつつ...
夢野久作 「霊感!」
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