例文・使い方一覧でみる「透き徹る」の意味

...身も心も水の如く透き徹る様な心地だ... 身も心も水の如く透き徹る様な心地だの読み方
石川啄木「葬列」

...透き徹るやうな青白い肌をした梨の花の寂しさ... 透き徹るやうな青白い肌をした梨の花の寂しさの読み方
薄田泣菫「独楽園」

...薄い化粧紙に包まれた青白い透き徹るやうな肌と... 薄い化粧紙に包まれた青白い透き徹るやうな肌との読み方
薄田泣菫「独楽園」

...希臘（ギリシャ）古彫刻のように気高いその横顔を……透き徹るように美しい瑠璃色の眸（ひとみ）を……すっきりとして豊かな頤（あご）を……そして羅衣（うすもの）の上衣の下からむっちりと隆起している両の乳房を……私は椅子に凭（よ）ったまま... 希臘古彫刻のように気高いその横顔を……透き徹るように美しい瑠璃色の眸を……すっきりとして豊かな頤を……そして羅衣の上衣の下からむっちりと隆起している両の乳房を……私は椅子に凭ったままの読み方
橘外男「陰獣トリステサ」

...透き徹るような美しさというものはおそらくこういう女を指すものだろうと思わずにはいられなかったのであったが...
橘外男「ウニデス潮流の彼方」

...天心まで透き徹るかとばかり瑠璃（るり）色に冴えて……南極圏近くにありながら... 天心まで透き徹るかとばかり瑠璃色に冴えて……南極圏近くにありながらの読み方
橘外男「ウニデス潮流の彼方」

...途端透き徹るような蝋（ろう）の色そのものであった... 途端透き徹るような蝋の色そのものであったの読み方
橘外男「逗子物語」

...呂昇の透き徹るような... 呂昇の透き徹るようなの読み方
近松秋江「別れたる妻に送る手紙」

...加茂の水の透き徹るなかに全身を浸けたときは齒の根が合はぬ位であつた...
夏目漱石「京に着ける夕」

...そして透き徹るような美しさが... そして透き徹るような美しさがの読み方
野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕」

...この女の透き徹るような真珠色の肌からは... この女の透き徹るような真珠色の肌からはの読み方
野村胡堂「新奇談クラブ」

...蝋のやうな透き徹る娘の顏には... 蝋のやうな透き徹る娘の顏にはの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...透き徹るやうな頬... 透き徹るやうな頬の読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...美しく透き徹るような襟足と... 美しく透き徹るような襟足との読み方
野村胡堂「身代りの花嫁」

...向に見える山の上でもめらめらと透き徹る焔はゆらいだ... 向に見える山の上でもめらめらと透き徹る焔はゆらいだの読み方
原民喜「火の唇」

...向うに見える山の上でもめらめらと透き徹る焔はゆらいだ... 向うに見える山の上でもめらめらと透き徹る焔はゆらいだの読み方
原民喜「火の唇」