...坪内逍遥(つぼうちしょうよう)氏の『書生気質(しょせいかたぎ)』であった...
淡島寒月 「明治十年前後」
...野末の逍遙心足りて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...我みづからの詩天そのものの詩を作らむ――作らざるべからず(逍遙遊)ほんたうの人間は行きつまる行きつまつたところに新らしい世界がひらけるなげくな...
種田山頭火 「其中日記」
...よく見ると小さな魚がその藻草の林間を逍遥(しょうよう)している...
寺田寅彦 「柿の種」
...而(そう)して木の葉の網目(あみめ)を洩(も)る日光が金の斑点(はんてん)を地に落すあの白樺(しらかば)の林の逍遙(しょうよう)! 先生も其処に眠って居られる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...カーライルが麦藁帽(むぎわらぼう)を阿弥陀(あみだ)に被(かぶ)って寝巻姿のまま啣(くわ)え煙管(ぎせる)で逍遥(しょうよう)したのはこの庭園である...
夏目漱石 「カーライル博物館」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...常にその河邊を逍遙し...
萩原朔太郎 「氷島」
...また恰も火山のやうな小山の間を逍遙(さまよ)つてゐる時...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...イプセン最初の紹介者は故坪内逍遙博士であつたといふが...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...逍遙子は別に詩の二派を立てたり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...(同所)是れ逍遙子が所謂管見の小世態を描くものと...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...勿論逍遙子はわれに防禦せよといひて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...最終の言葉を逍遙子に讓りおきて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...逍遙子戲曲の文を以て讀者の思傲(おもひな)し次第にていかやうにも見ゆるものとなしてこれを尊めば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...名筆の諸大家文士と申しても明治中期からの、主に軟文学に属する人々ですが、まず政治方面から戯曲家に転じた晩年の福地桜痴(おうち)居士を筆頭に、能書家と見られる方々を挙げると、故人では尾崎紅葉、依田学海、坪内逍遙、宮崎三昧、須藤南翠、夏目漱石、田山花袋の諸氏、現存の老大家として幸田露伴の諸先生でありましょう...
山本笑月 「明治世相百話」
...雑音と砂塵とから免れた街の並木路は長春を訪ふ人の必ず一度逍遥すべき郊外地域である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...武田逍遥軒のほうであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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