...いままでの進路と逆行するように...
大阪圭吉 「白妖」
...だから彼の見方は大抵の場合此の現世に逆行する...
高村光太郎 「触覚の世界」
...凡そ大衆的な涙の味とは逆行する苦笑や憐憫...
辰野隆 「感傷主義」
...恰も之と逆行する処の目的論を導き入れる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...併し歴史的運動に逆行するかかる逆批判は元来批判ではなかった...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そうすると宇宙の歴史的秩序に逆行するので...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...「私達のは勿論能率向上という見地からですが……非常時局の折柄指導的立場にあるべき彼等の夏季半休は時代に逆行するものではないでしょうか...
戸坂潤 「社会時評」
...意識的にそれに逆行する人間は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...いっさいの法則に逆行することを辞さない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...美しい夢を追払って動物性へ逆行することではありませんでしょうか...
豊島与志雄 「食慾」
...しかし世の成り行なるものは対(ママ)に純粋理性に逆行するものゆゑ...
中原中也 「詩と詩人」
...世界文明に逆行することはできない話である...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...今日日進の教育と逆行するのは決して善い事ではあるまい...
牧野富太郎 「植物記」
...むしろ正当な論理的順序に逆行するものではないでせうか...
三木清 「消息一通」
...彼の塾に入ると人はいかにすべての秩序に逆行するか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きみの継ぎ目なしレール案は国策に逆行するものだと云うほかなしだね」「確かに次官はでたらめを云っているのではなかった」すぐにまた春彦は続けた...
山本周五郎 「季節のない街」
...自分自身の目的に逆行するものとして...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...家康自身はかならずしも時代に逆行するつもりはなかったかもしれないが...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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