...みどりのところから逆戻りの形になった...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...再び不秩序な生活に逆戻りした結果...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...私は――あゝ私は逆戻りして...
種田山頭火 「松山日記」
...時代が急に明治に逆戻りするやうな氣がした...
寺田寅彦 「伊香保」
...話は初めに逆戻りして...
豊島与志雄 「崖下の池」
...」「いえ逆戻りじゃありません...
豊島与志雄 「変な男」
...この三輪まで逆戻りをして来たからには...
中里介山 「大菩薩峠」
...またも大和の国へ逆戻りをして来たものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...これからまた飛騨の高山へ逆戻りして...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにゆえが分るくらいなら始めから用心をして万歳の逆戻りを防いだはずである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...あるいは逆戻(ぎゃくもど)りせぬかと深く省(かえりみ)るのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...人巧的に呼び込んだ灌漑の水で本流へ逆戻りする前に大方田畑の底に吸はれて水蒸気となる水で...
牧野信一 「月あかり」
...――私は誰と何の口をきくこともなしに夜半の汽車で逆戻りしてゐた...
牧野信一 「日記より」
...あなたはユリが又逆戻りしそうだと御心配ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...粂八はまた元の寿座へ逆戻り...
山本笑月 「明治世相百話」
...トドの詰りが又もや最初の「物を考えるところ」に逆戻りして来るという奇々妙々...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...元始の状態へ逆戻りしつつある処さえあるらしい...
夢野久作 「能とは何か」
...問題は矢張り法律の必要な世界に逆戻りして来るので...
夢野久作 「鼻の表現」
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