...思切って逆戻りにその饂飩屋を音訪(おとず)れたのであった...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...二人掛りのが忽(たちま)ち、片手に敗けて、出掛った船は、逆戻りをした...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...急に麻素子さんも僕といつしよに田端に逆戻りした...
小穴隆一 「二つの繪」
...寒さが逆戻りした...
種田山頭火 「其中日記」
...文化は三千年程逆戻りだ...
辻潤 「ふもれすく」
...今日の標準はまた昔のガス寒暖計に逆戻りした...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...カフェーのお信さんに逆戻りですか...
豊島与志雄 「二つの途」
...またも大和の国へ逆戻りをして来たものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんだ……大湊(おおみなと)、与兵衛様方小島様まいる――おやおや、この宛先は大湊だよ」「まあ大湊……それではまるでこことは方角違い、早く届ければよかったねえ」「そうだな、宇治から大湊までは一息だが、ここからでは大変だ、逆戻りをして、また宇治山田の町を突っ切って、それからでねえと大湊へは出られねえ」「困りましたねえ、急ぎの用なんでしょうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからゆっくり天竜へ逆戻りをして一仕事」七兵衛は承知をしたともしないとも言わずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...またしても南へ向きを変えて逆戻り...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨の高山まで逆戻りの危ねえ綱を渡るでもねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ逆戻りをする余地はあつた...
夏目漱石 「それから」
...たった五日笑っただけでまたもとの苦虫へ逆戻りしてしまった...
久生十蘭 「だいこん」
...人巧的に呼び込んだ灌漑の水で本流へ逆戻りする前に大方田畑の底に吸はれて水蒸気となる水で...
牧野信一 「月あかり」
...また再び青竹十文字に閉門と逆戻りしてしまわなければならなくなるのだ...
正岡容 「小説 圓朝」
...またぞろ前座同様のところに逆戻りということに相成ってしまうだろう...
正岡容 「寄席」
...それでも私はプラーグまで逆戻りしなければなりませんでした...
三浦環 「お蝶夫人」
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