...また『芥川』に逆戻りして...
太宰治 「虚構の春」
...時代が急に明治に逆戻りするやうな氣がした...
寺田寅彦 「伊香保」
...気づけばやつのかつての下宿先の門前に逆戻り...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...伯の施設に逆戻するが如きあらば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...カフェーのお信さんに逆戻りですか...
豊島与志雄 「二つの途」
...四十年むかしに逆戻りしたような心持をさせたが...
永井荷風 「寺じまの記」
...この三輪まで逆戻りをして来たからには...
中里介山 「大菩薩峠」
...また元の形に逆戻りして桟の板に腰を下ろして...
中里介山 「大菩薩峠」
...また急に逆戻りをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにゆえが分るくらいなら始めから用心をして万歳の逆戻りを防いだはずである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...また十間逆戻つて福に出遇ふまでは半日でも同じことを繰り反してゐる人もあつた...
牧野信一 「毒気」
...ある特種の原因から逆戻りをして...
柳田國男 「名字の話」
...よんどころなく後ずさりに舞台上手まで逆戻り...
山本笑月 「明治世相百話」
...粂八はまた元の寿座へ逆戻り...
山本笑月 「明治世相百話」
...「逆戻りしたんだな」「イヤ...
夢野久作 「難船小僧」
...暖かい他人の同情の言葉もあれば、彼の行動を批判する彼自身の冷(つ)めたい正義観念も交(まざ)っていたが、要するにそんなような種々雑多な印象や記憶の断片や残滓(ざんさい)が、早くも考え疲れに疲れた彼の頭の中で、暈(ぼ)かしになったり、大うつしになったり、又は二重、絞り、切組(きりくみ)、逆戻り、トリック、モンタージュの千変万化(せんぺんばんか)をつくして、或(あるい)は構成派のような、未来派のような、又は印象派のような場面をゴチャゴチャに渦巻きめぐらしつつ、次から次へと変化し、進展し初めたのであった...
夢野久作 「木魂」
...トドの詰りが又もや最初の「物を考えるところ」に逆戻りして来るという奇々妙々...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...問題は矢張り法律の必要な世界に逆戻りして来るので...
夢野久作 「鼻の表現」
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