...温厚なる二重瞼と先が少々逆戻りをして根に近づいている鼻と...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...過去の歴史に逆戻りするか...
高浜虚子 「俳句への道」
...また『芥川』に逆戻りして...
太宰治 「虚構の春」
...私は――あゝ私は逆戻りして...
種田山頭火 「松山日記」
...文化は三千年程逆戻りだ...
辻潤 「ふもれすく」
...野蛮時代に逆戻りをする方がいいことになりますね...
豊島与志雄 「変な男」
...なんだ……大湊(おおみなと)、与兵衛様方小島様まいる――おやおや、この宛先は大湊だよ」「まあ大湊……それではまるでこことは方角違い、早く届ければよかったねえ」「そうだな、宇治から大湊までは一息だが、ここからでは大変だ、逆戻りをして、また宇治山田の町を突っ切って、それからでねえと大湊へは出られねえ」「困りましたねえ、急ぎの用なんでしょうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからゆっくり天竜へ逆戻りをして一仕事」七兵衛は承知をしたともしないとも言わずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...舟で逆戻りをするようなことになると...
中里介山 「大菩薩峠」
...とてものことにまた逆戻りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...またしても南へ向きを変えて逆戻り...
中里介山 「大菩薩峠」
...塀(へい)の隅っこのところまで行ってまた逆戻りをしたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...化銀杏(ばけいちょう)の方へ逆戻りをしよう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...どこといって決まりのねえ空の下を飛んで歩く旅にんに逆戻り...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...人巧的に呼び込んだ灌漑の水で本流へ逆戻りする前に大方田畑の底に吸はれて水蒸気となる水で...
牧野信一 「月あかり」
...小説家に逆戻りをしなければならんぞ...
牧野信一 「病状」
...再び逆戻りしかけている...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...よんどころなく後ずさりに舞台上手まで逆戻り...
山本笑月 「明治世相百話」
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