...さようなら」また、逆もどり...
太宰治 「斜陽」
...それが三日間の強い北西の風でまた冬に逆もどりした形だった...
田畑修一郎 「石ころ路」
...むしろ昔の因果に逆もどりしそうな趨勢(すうせい)を示すようにも見られるのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...「寒そうに薬の下をふき立てて」「土たく家のくさききるもの」「よりもそわれぬ中は生かべ」「すり鉢(ばち)にうえて色つく唐がらし」少し逆もどりして別の巻「溝(どぶ)汲(く)むかざの隣いぶせき」の五句のごときも...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...彼は最近評論家から段々と再びプロフェッサーに逆もどりしようとしているように見えるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そこで逆もどりさ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...急に季節はまた夏の方へ逆もどりしてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...もとの官吏に逆もどりするのは...
林芙美子 「浮雲」
...又前のようにカフエーに逆もどりでもしようかしらともおもい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...前へ逆もどりしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...だが時事のドアーは面白いな、クルリクルリ、水車、クルリと二度押すと、前へ逆もどり、郵便屋が笑っていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...再び旅の古里である尾道へ逆もどりしている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...逆もどりしているような気がする...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...*234前進か、逆もどりか、横にはみ出すか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...やはり漢字かな交りの文章を主として書く方に逆もどりをしてしまつた...
水野葉舟 「言文一致」
...市井の勤直さに逆もどりする危険について書いた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...またもや評議場に逆もどりした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...八町逆もどりだな」「そうだ...
吉川英治 「江戸三国志」
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