...逆さに字が彫つてあつた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ふくろは逆さになり...
海野十三 「怪塔王」
...その姿が逆さまに鏡の面に現れ...
薄田泣菫 「独楽園」
...逆さに伏せられてしまいました...
豊島与志雄 「水甕」
...乾ききっていたついこのごろ――逆さに振っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...消極へ向いて進んだものが、突如として、逆さまに、積極の頭へ戻る...
夏目漱石 「坑夫」
...着物が逆さに打つた釘に引つ掛つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...河の中へ眞逆さまに落ちこんでしまひたくなつてゐる...
林芙美子 「旅人」
...私はまっ逆さまに落ちて行くのを感じました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...かの人を見詰めながら身を逆さまに却退したとありしを見れば...
南方熊楠 「十二支考」
...ついに民俗までで打ち切って伝説の部は出し得なんだに由って今この篇は先例を逆さまに伝説から書き始めた...
南方熊楠 「十二支考」
...みんな人でも物でも逆さまになつてゐました...
宮原晃一郎 「夢の国」
...逆さまになつたら...
宮原晃一郎 「夢の国」
...逆さにその空がうつっている...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...彼の両足は高い壁上を逆さになって歩き出した...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...冷光院殿前朝散太夫吹毛玄和大居士(さきのちょうさんのたゆうすいもうげんわだいこじ)逆さにこう読める文字を二人とも不思議な気持で見入っているのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...勘平は全身を逆さに持って行った儘...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その顔へ、ざっと、水の入っている水柄杓(みずびしゃく)を投げつけた者がある、お通だった、風の中の鳥のように、途端に、袂も裳(すそ)も翻(ひるがえ)して、茶屋前の坂道を、真っ逆さまに、逃げ走って行く――「畜生っ」お杉は軒下まで駈け出して、「権叔父よっ、何しているのじゃ」「逃げたか!」「逃げたかもないものよ、こなたが間抜けゆえ、覚(さと)られてしもうたのじゃわ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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