...時には「本是山中人」さへ逆さまになつてゐるのである...
芥川龍之介 「身のまはり」
...逆さまに釣り下げられ...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...ストーブの中に逆さ釣りにして燃やすなんて手数のかかることをするものですか」「オヤ...
海野十三 「蠅男」
...花活を逆さにすると...
海野十三 「爆薬の花籠」
...トランクからスウツ・ケイスから一応順々に逆さにして振ってみるくらいにしたけれど...
谷譲次 「踊る地平線」
...それから又足を逆さに今にも落ちこみさうな恰好で岩の上に腹ばひになる...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...左の薄紅(うすべに)色の乳房に足の長い女郎蜘蛛(じょろうぐも)が一匹上から逆さに止まって居る...
富田常雄 「刺青」
...逆さに落ちて頭から先へ砕ける方が...
夏目漱石 「坑夫」
...逆さまにすると、バラバラと二三十枚の小判が散ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...河の中へ眞逆さまに落ちこんでしまひたくなつてゐる...
林芙美子 「旅人」
...そこいらを逆さに...
槇本楠郎 「仔猫の裁判」
...逆さにぶらさがっている須永)モモ ……(吹きやめて)須永さん...
三好十郎 「冒した者」
...(b)エピメニデスなどは逆さに予言をしたといわれている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小便の逆さま事にひとしい藝である...
吉川英治 「折々の記」
...あっと、両手で顔をおおったとき、また一本の矢が、蔡薫の首すじに突っ立ち、姿は真逆さまに、舳を噛む狂瀾の中に呑まれていた...
吉川英治 「三国志」
...冷光院殿前朝散太夫吹毛玄和大居士(さきのちょうさんのたゆうすいもうげんわだいこじ)逆さにこう読める文字を二人とも不思議な気持で見入っているのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...逆さになった徳利のように...
吉川英治 「松のや露八」
...刀の持主はすでに自分から死の穴へ逆さに首を突っ込んで行ったかのような姿勢になり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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