...「右足のない梟君!」と帆村は逆手をとったまま首領に云った...
海野十三 「流線間諜」
...たしかに逆上(のぼ)せてしまったのである...
太宰治 「春の盗賊」
...なぜなら曲線 AdAp, Bd'B'pに包まれて互に逆数である底辺をもちかつ高さが互に他方の面積に等しい二つの矩形の三組があり得るからである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...逆に空間は自然の本質である...
戸坂潤 「性格としての空間」
...逆(ぎゃく)をとるという技(わざ)だ...
富田常雄 「柔道と拳闘の転がり試合」
...逆に漢に攻め入る程の抵抗力を現はした爲に...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...本当は、逆なのであって、南極でも、北海道でも、同じ結晶が得られたら、私たちの人工雪の実験結果が正しかったという結論になるのである...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...三千代は逆おうともしなかった...
夏目漱石 「それから」
...逆(さか)さになった豚が行列して落ちて行く...
夏目漱石 「夢十夜」
...違勅(いちょく)の逆臣(ぎゃくしん)なりなどいうこともあろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...私はもうこんな事になるだらうと思つて居りました」「フーム」「物干から御内儀さんの身體を逆樣(さかさま)に投げ落すほどの力のあるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銭形平次も思わず満身の血が逆流する心持でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...更に神聖者に對する反逆である...
波多野精一 「時と永遠」
...その浮説を逆証するに十分な有名な金持ちの船客が片端しから死んでいるのだ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...犬どもは毛を逆立てて起き上がり横の方に身をずらしながら赤い眼をすごく光らして唸り立てた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...サイドランプの色が逆になっているのは多分そのためであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...これは正木博士の「心理遺伝」を逆に証明する実例で御座いますから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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