...やはり手痛い逆撃(さかう)ちをくらわせられた...
芥川龍之介 「偸盗」
...みんなで僕等を大逆事件の共犯者扱いするのだ...
大杉栄 「獄中記」
...翻訳は常に叛逆(はんぎゃく)であって...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...その反逆的な恐ろしいものが妻よりも身近に...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...人に見せまじき場面を太子に目撃せられて血迷った駐在官は、逆上して、相手の見境もなく悪鬼のように躍り蒐(かか)ってきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...其(そ)の意志(いし)に逆(さか)らうて猶豫(たゆた)うて居(ゐ)るのは百姓(ひやくしやう)の手(て)で丁寧(ていねい)に捏(こ)ねられた水田(すゐでん)のみである...
長塚節 「土」
...血の跡を逆に辿(たど)つて行つたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...玉の輿から眞つ逆樣に落ちて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おまけによちよちと四本の手足を使って這い廻るなんてのは進化の逆行だわよ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...今度でそのゆいいつの逆証もとおらなくなる...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...あのデイ・ドリイマアは相変らず客に逆ふべき何らかの手段を考へてゐた...
牧野信一 「山彦の街」
...逆に見れば愈私の作家的志向は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...逆のような...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...逆に茂次は二人に向って云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...また「草髪恨鬢に垂れ、光露幽涙に泣く」というのは、細い草が群生して髪の垂れる如く、その上にむすぶ露が涙のしたたるようだ、という意味であるが、綱宗は逆に、字句そのままを自分の感懐に擬しているようにも思われた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...逆トンボを打とうが...
吉川英治 「江戸三国志」
...巨大な逆茂木(さかもぎ)や柵(さく)をめぐらし...
吉川英治 「私本太平記」
...逆風と逆潮とで困難なばかりでなく...
和辻哲郎 「鎖国」
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