...甚だ尾籠(びろう)なお話ですが...
芥川龍之介 「無題」
...饒舌(しゃべ)ったり……と云うと尾籠(びろう)になる...
泉鏡花 「婦系図」
...人のあらばかり捜して嘲笑せんとの心掛は下品尾籠(びろう)の極度なり...
太宰治 「花吹雪」
...今日は雪の句が二十ばかり出来た、出来すぎたやうだけれど出来るものはそれでよからう、水の流れるやうなものだから、尾籠だけれど、屁のやうな糞のやうなものだから!ぐうたら手記□或る日の私...
種田山頭火 「其中日記」
...コテコテと人間の尾籠(びろう)な排泄物が...
中里介山 「大菩薩峠」
...尾籠(びろう)な話ですが...
野村胡堂 「死の予告」
...尾籠(びろう)な腰になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尾籠(びろう)な事には自(おのずか)ら尾籠(びろう)な法則が有るから...
二葉亭四迷 「平凡」
...いったいがエロティシズムと尾籠なギャグのいと多い大阪落語ではあるが...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...二人は詰らぬ尾籠な事を表向の理由にした...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...尾籠(びろう)の振舞だと云うのである...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...南北坂梨・手野(ての)・豆札・尾籠・狩尾・狩集方(かりたまらい)...
柳田國男 「地名の研究」
...今も阿蘇郡古城(こじょう)村大字手野字尾籠(おご)の小字(こあざ)となって存在する...
柳田國男 「地名の研究」
...これは尾籠(びろう)なお話ですが脱腸を押し込む時でも同様で...
夢野久作 「霊感!」
...尾籠な話ではあるが下便所へいつて...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
...……ちと尾籠(びろう)ですから」「ははは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...……そして尾籠(びろう)な話じゃが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...尾籠(びろう)ながらこんな話をしてもいいだろうか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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