...Hはその儘その廊下へ甚だ尾籠(びろう)ながら嘔吐(へど)を吐いてしまつた...
芥川龍之介 「東京小品」
...尾籠(びろう)な話だが...
石川欣一 「比島投降記」
...饒舌(しゃべ)ったり……と云うと尾籠(びろう)になる...
泉鏡花 「婦系図」
...尾籠(びろう)低級!」ハム...
太宰治 「新ハムレット」
...少しく尾籠(びろう)ながら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...尾籠(びろう)な話であるが室戸の宿の宿泊料が十一銭であったことを覚えている...
寺田寅彦 「初旅」
...尾籠(びろう)な話ですが...
野村胡堂 「死の予告」
...尾籠(びろう)な話ですがその...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何によらず、あまり物が出るちゅうと、家(うち)のアクーリカだったら、さっさと、尾籠な話だが、溜桶(ためおけ)へ捨ててしまうような物でも、あいつらはスープの中へ入れるんだ、スープへだよ! スープへそんなものを入れやがるんだ!」「あなたは、お食事の時に限って、屹度(きっと)そんな話をなさるのねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...必ず讐(あだ)を酬(むく)ゆる……尾籠(びろう)ながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...尾籠(びろう)な事には自(おのずか)ら尾籠(びろう)な法則が有るから...
二葉亭四迷 「平凡」
...いったいがエロティシズムと尾籠なギャグのいと多い大阪落語ではあるが...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...尾籠千万(びろうせんばん)だというよりほかはない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...二人は詰らぬ尾籠な事を表向の理由にした...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...尾籠(びろう)のていをお眼にかけて」三河守は...
吉川英治 「新書太閤記」
...尾籠の底には、魚の鱗(こけら)もなかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「尾籠(びろう)でござるが...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...尾籠(びろう)な姿態を示している...
吉川英治 「宮本武蔵」
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