...あれはあの若い騎士のふざけた逃げ口上だったのかもしれない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...一方の逃げ口の吾妻橋方面へと逃げ出そうと急(あせ)っている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分の逃げ口も失ってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...なくとも不自由をしないからという逃げ口上さ」「一応筋は通るが――」平次は深々と考え込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...氣を鎭(しづ)めて親分の話を聽くが宜い」「そんな申しわけや逃げ口上を聽いてゐられるものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大勢のお稽古を待っていたというのが逃げ口上だったのが...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...この点に関してはいかなる弁明や逃げ口上もないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あるいは加持祈祷に・あるいは温泉に・追いやったそのうまい逃げ口上を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうするとつまり……みんな原っぱで待ってたのかい」「逃げ口上はたくさんだ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...逃げ口上の諦念主義(ていねんしゅぎ)と変化しても...
「純粋小説論」
...逃げ口をとれ」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...逃げ口上(こうじょう)!」「だまれ...
吉川英治 「江戸三国志」
...男山八幡の折とは違って逃げ口はないのだから...
吉川英治 「剣難女難」
...ないとは逃げ口上――と膝詰よせて返答を迫ったということです」「ははあ...
吉川英治 「剣の四君子」
...逃げ口を与えておいて...
吉川英治 「三国志」
...逃げ口をさがしている...
吉川英治 「親鸞」
...逃げ口を探すような眼配(めくば)りして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あるいは角度の付いたブロックからなるキュクロプス式迷宮にはいかなる都合の良い逃げ口上であろうと沈黙させる特徴があったからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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