...今そう言っては逃げ口上と取られる恐れがある...
高見順 「いやな感じ」
...なくとも不自由をしないからといふ逃げ口上さ」「一應筋は通るが――」平次は深々と考へ込みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...池への逃げ口に生えた石菖に一本の枯葉もないのに驚いた...
室生犀星 「京洛日記」
...あえて次のような逃げ口上を並べた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ドウセ無責任と無智をサラケ出した逃げ口上だがね...
夢野久作 「爆弾太平記」
...」意外なときに意外なところで逃げ口を見つけ出した銭石山の巧妙さには...
横光利一 「上海」
...如何なる逃げ口上も彼をこの難關から救ひ出しさうでなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...逃げ口をさがしていた人々も...
吉川英治 「上杉謙信」
...逃げ口の度を失ッて...
吉川英治 「江戸三国志」
...逃げ口を見まわした...
吉川英治 「大岡越前」
...ないとは逃げ口上――と膝詰よせて返答を迫ったということです」「ははあ...
吉川英治 「剣の四君子」
...またもっとも無事な逃げ口をとって奈良方面へなだれ落ちたとしか考えられない...
吉川英治 「私本太平記」
...ざんねんながら、どうやら取り逃がしたらしゅうござります」「いや、民部(みんぶ)がしいた八門の陣、その逃げ口には、伏兵(ふくへい)がふせてあるゆえ、かならず討ちもらす気づかいはない」とふたりが、馬上で語り合っているすぐうしろで、ふいに、悪魔(あくま)の嘲笑(ちょうしょう)が高くした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...捕手(とりて)に逃げ口をふさがれて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...逃げ口をふさいでいた...
吉川英治 「親鸞」
...第二の逃げ口を探し廻った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「逃げ口上だ」と罵(ののし)る者もあって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼の逃げ口上を、溜の法師たちも見物も、卑怯だとささやいたが、南光坊は気にもかけず、二、三の法弟をつれて、凱旋の勇将のように、帰ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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