...自分の逃げ口も失ってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう短兵急におっしゃられては困ります」「逃げ口上は許さぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...なくとも不自由をしないからという逃げ口上さ」「一応筋は通るが――」平次は深々と考え込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大勢のお稽古を待っていたというのが逃げ口上だったのが...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...それは卑劣きわまる逃げ口上なのである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...更に第三の逃げ口上を知っていて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...河童には性別はないはずだよ」というと「いや議論をすると長くなりますから……」と逃げ口上で話を避けてしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...そうするとつまり……みんな原っぱで待ってたのかい」「逃げ口上はたくさんだ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...浅草橋はたった一つ残された逃げ口だったのだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...逃げ口上の諦念主義(ていねんしゅぎ)と変化しても...
「純粋小説論」
...逃げ口の度を失ッて...
吉川英治 「江戸三国志」
...すでにその逃げ口にも...
吉川英治 「江戸三国志」
...逃げ口に戸惑いした金井一角は...
吉川英治 「剣難女難」
...ないとは逃げ口上――と膝詰よせて返答を迫ったということです」「ははあ...
吉川英治 「剣の四君子」
...逃げ口を探すような眼配(めくば)りして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...逃げ口を振り向いた隙に...
吉川英治 「松のや露八」
...彼の逃げ口上を、溜の法師たちも見物も、卑怯だとささやいたが、南光坊は気にもかけず、二、三の法弟をつれて、凱旋の勇将のように、帰ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あるいは角度の付いたブロックからなるキュクロプス式迷宮にはいかなる都合の良い逃げ口上であろうと沈黙させる特徴があったからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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