...逃ぐるが如く甲板に駈け上りたるも我とこの帽子也...
石川啄木 「閑天地」
...逃ぐるを追って古今未曽有の大追撃を強行...
石原莞爾 「戦争史大観」
...その夜逃ぐるがごとき気持でビョルゲ家より帰って来たことを...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...兩頬ともに青ざめて逃ぐる恐怖の人や斯く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...220いざ乘れわれの戰車の上(へ)、乘りて知るべしトロイアの*軍馬の良きを、原上に縱横無碍に馳け走り、敵を逐ふ時、逃ぐる時、共に軍馬は飛ぶ如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...怯れて逃ぐる者の上光榮あらじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...倔強の 155勇士を汝塵中に斃したること幾何ぞ』しかく宣んして單蹄の馬を返して戰場を後に逃ぐればトロイアの軍勢並にヘクトール...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今こそ――さもなくば敗れて逃ぐることあらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...怯れて逃ぐること勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一部は河上に逃ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...また逃ぐるもの逐ひ來る人を免ることを得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...逃ぐる術(すべ)なく恐ろしきわざはひの如何に間近く迫るとも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...虎行きて狐を責め狐恐れて逃ぐるほどに井に落ちたとありて...
南方熊楠 「十二支考」
...逃ぐるを金冠戴ける蛇王が追い去(はし)る...
南方熊楠 「十二支考」
...逃ぐればすなわち惶(そうこう)としてこれを追う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...逃ぐるがごとく馳けこみました...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして、彼の白い影が、逃ぐるが如く、川洲(かわす)から崖へ駆け上がった時、それと反対な川下へ、黒い水巴(みずどもえ)が渦巻いて行きました……一度救われかけたお粂は、金吾に救いの手を放されて、また十数間水に押されてゆきましたが、幸い、浅瀬の柵(しがらみ)に体が引ッかかったので、身ぶるいしながら這い上がり、そこでばッたりと、気を失って倒れていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...いつわり負けて逃ぐるをば...
吉川英治 「三国志」
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