...僕さへ論戦する時などには忽(たちま)ち大蛇(おろち)を退治する重太郎の意気ごみになりさうである...
芥川龍之介 「僻見」
...現在のごとき粗悪な候補者どもを退治する唯一の道は...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...この怪物を退治するために...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...わたしはこれらの人々が怪物を退治するとか生けどりにするとか...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そんな上半身水晶とやらの化物を退治するのには...
太宰治 「新釈諸国噺」
...どこにいらしたのです」「妖怪を退治することを考えたり...
田中貢太郎 「春心」
...吉原の公娼新橋の芸妓をさし置きて浅草の白首(しろくび)を退治するが如きは蓋し本末を誤るの甚だしきものというべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...悪風を退治するのはむしろ容易(たやす)いことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...われわれ社会の偽物(にせもの)どもを退治するなんぞには...
中里介山 「大菩薩峠」
...「航空界最大の敵」を退治する方法を案出するであろう...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...囮(をとり)になつて辻斬を退治すると聽かされて驚きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早く退治する方が宜いが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...異界の悪魔どもを退治することができるだろう...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...竜の腹に眠つた間に「争はずして悪魔を退治する術」を感得した楯を持たぬ騎士の名前である...
牧野信一 「南風譜」
...そしてお姫様をさらって行ったばけ物を退治するんだ...
宮沢賢治 「いてふの実」
...」この案はそれ自体が盗人を退治する...
室生犀星 「野に臥す者」
...かれらは狼かなにかのけもの(血気の連中だから化物だとでも思っていたらしい)を退治するつもりなので...
山本周五郎 「風流太平記」
...家のうちの泥棒も退治するのが俺の役目だぞ」猫はせせら笑いました...
夢野久作 「どろぼう猫」
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